中山咲月がトランスジェンダー告白、フォトエッセーで思い明かす

[ 2021年8月16日 10:00 ]

フォトエッセー「無性愛」でトランスジェンダーであることを告白している中山咲月
Photo By 提供写真

 モデルで俳優の中山咲月(22)が、トランスジェンダーであることを告白した。他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱くことのないセクシュアリティーである「無性愛者(アセクシャル)」であることも公表。9月17日にフォトエッセー「無性愛」(ワニブックス)で、自らの思いを明らかにする。

 中山は13歳でモデルデビュー。イケメン風のルックスから“ジェンダーレス女子”として注目を集め、2018年のTBSドラマ「中学聖日記」ではジェンダーレスなバーテンダーを演じた。

 戸籍上は女性だが、服装などは男性的なものを好んできた。恋愛に関しては「無性愛」だという。今回の公表にあたり「共感してほしい、理解してほしいのではなく、知ってほしい。周りに伝えていくことが“自分の理想”を押し付けてしまうようで、ずっと怖かったんだと思います。でも、自分の気持ちにフタをせず、自分らしく生きてみようと、やっと踏ん切りがつきました」と話している。

 【中山咲月コメント】
 皆さんに、改めて報告したいことがあります。
 自分、中山咲月は、トランスジェンダーです。今まで女性役を演じたこともありますが、女性として認識されることは辛く、性別という枠を越えて俳優業をやらせていただきたいと心に決めました。 トランスジェンダーというと、「じゃあ女性が好きなの?」と聞かれることがありますが、自分はこれにプラスして無性愛者(asexual)の特性も持っています。
 自分ですら扱いにくい性別ですが、無性愛者のセカイを、人に伝え、知ってもらいたい。
 そんなふうに思い、このフォトエッセーを出版させていただく運びになりました。
 性別の枠を超え、人間・中山咲月としてご覧いただけたら、こんな幸せなことはありません。

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