藤井2冠 稲葉八段との王将戦2次予選決勝始まる 戦型は早繰り銀 先手稲葉が勝った前回から手を変え

[ 2021年8月16日 12:09 ]

稲葉陽八段との第71期ALSOK杯王将戦2次予選決勝に臨んだ藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太2冠(19)=王位、棋聖=が16日、大阪・関西将棋会館で、第71期ALSOK杯王将戦(本社主催)の2次予選決勝に臨み、稲葉陽八段(33)との対局が午前10時、始まった。振り駒の結果、先手は稲葉で戦型は角換わり早繰り銀。勝者は7人が総当たりで渡辺明王将(37)=名人、棋王との3冠=への挑戦権を争う挑戦者決定リーグ入りを果たす。

 過去の対戦成績は藤井の3勝2敗。ただ、直近の6月、名人戦B級1組順位戦では敗れた。藤井が2年4カ月継続した順位戦での連勝記録が歴代2位の22で止まった。

 その6月も先手稲葉で戦型は角換わり。▲4六歩と突きだして腰掛け銀へ進めたのに対し、この日の稲葉は▲3七歩からの早繰り銀を選択した。前回勝った稲葉から手を変えた形で、その準備に注目が集まる。

 昼食休憩前、△7六歩に続いて△6六銀と敵陣へ進撃した藤井。戦局は午前中から緊迫感が高まった。「稲葉さんが▲8八銀と新趣向を繰り出して、面白い展開になったかと思います」。中継する囲碁将棋チャンネルの深浦康市九段が解説した。
 午前12時に昼食休憩に入り、藤井はハンバーグ&海老フライ盛り合わせ(イレブン)、稲葉はぶっかけそば定食(小雀弥)。持ち時間3時間で夕刻に終局予定。

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