吉田栄作 人気絶頂の20代での活動休止、渡米の真意「もう1度勉強し直さないと」「心が疲れてた」

[ 2021年7月26日 16:59 ]

吉田栄作
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 俳優の吉田栄作(52)が26日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。人気絶頂だった20代で活動を休止、米国へ修行に旅立った当時を振り返った。

 吉田は19歳だった1988年にデビューすると、トレンディー俳優として人気となったが、26歳のときに3年間芸能活動を休止し、アメリカへ修業に行き、周囲を驚かせた。

 当時の真意について吉田は「16歳の時に見た夢が、20代前半には叶っちゃってて、その時にいろんなことをすっ飛ばしてきちゃってる感覚があったんでしょうね。もう1度勉強し直さないといけないし、とか、やっぱりちょっと心が疲れてたということもあると思います。1回ちょっと休ませたいと。22歳の時にそう思い始めて」と回顧した。

 当時は現実的でないと、実現したのは4年後の26歳の時。「3年間向こうで過ごして。自分の中ではやり切った感があったんですけど、まだまだ自分はやってないことがたくさんあるじゃないかとやっと気づけた」と収穫を口にした。その際、「NHKの大河ドラマお話があったので、まさに渡りに船でしたね」と帰国した。
 
 大河ドラマ「元禄繚乱」は初めての時代劇だった。「1年間通した物語のナビゲーターのような役だったので。時代劇と言うのもトレンディー(俳優)の頃はやっていなかったので、いいきっかけで」と新たな一面を切り開いた。過去の放送では当時の心境を「霧が晴れた」と表現していたが、「若い時に野球のピッチャーで言うとストレート、ストレートで勝負してきた感じがするんで。アメリカから帰ってきた後は、1回ファストボールを封印して、いろんな変化球を磨こうと。違う形で演じるということをした30代があったんですね。40歳になった時に、ふわーっと霧が晴れて、もう1回剛速球で勝負してみようと思ったんですね」と説明。「その時に20代の頃のスピードは出ないけど、身につけた変化球があるんで。変化球を投げてちょっと遅くなったファストボールを投げると意外と効果的だって言うのに気づいたんですかね。30代の時にいろいろ考えたことが無駄じゃないと気づけたのが40代でしたね」と総括した。

 また、歌手としても活動する吉田は米国滞在中には2週間かけて音楽の聖地を巡ったことも明かした。「ニューオーリンズだったらジャズ、メンフィスだとブルース、ナッシュビルだとカントリーとか、そこかしこから音楽が流れてくるんですよ。音楽の湧水が湧いているというか。清水に膝を付けて飲む水は本物じゃないですか。それを体感したような旅でした」と表現。「貴重な体験でした。車でアメリカ大陸横断って体力もないとできませんし。時間もないとできないですし」としみじみと話した。

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2021年7月26日のニュース