堀米雄斗 金メダルで15歳時の夢「10億円稼ぐ」見えた 既に1億円豪邸 収入倍増見込み

[ 2021年7月26日 05:30 ]

東京五輪 スケートボード 堀米雄斗が金メダル

<スケートボード男子ストリート>優勝を果たし金メダルを手にする堀米(撮影・会津 智海)
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 東京の下町から海を渡った堀米が、15歳で口にした「10億円稼ぐ」との夢はもう絵空事ではない。

 スケボーは、米国で大金を手にすることができるスポーツの一つ。競技関係者によると「米国の愛好者は約6000万人で、日本の100万人と大きな開きがある。製品の開発費や広告料も全然違う」。選手は、1000万円を超えることもある大会賞金とスポンサー料などが収入源で「10億円稼げる選手は珍しくない」という。

 既に、米でトップ選手となった堀米は計12社のスポンサーと契約。大半は米などの海外企業だ。現地には約1億円の豪邸を建てている。米メディア関係者は「今回の金メダルで海外のスポンサー料がはね上がるのは間違いない。五輪ボーナスも含まれているはずで、収入倍増の可能性もある」と指摘する。金額の大きさばかりに目が行きがちだが、堀米とエンゼルス・大谷翔平投手との意外な共通点も浮上している。

 競技関係者は「雄斗は縁石に板をぶつけて宙を舞う90年代から2000年代の技をよく使う。今は、より高い手すりを使うから高得点になるが、危ないから誰もしない。彼だけの武器」と説明する。古い技を取り入れる理由については「ただ、楽しいからだと思う。自分が好きで格好いい技をやってみただけかもしれない」と話した。

 米国では、ベーブ・ルース以来の二刀流で大谷が人気だが、スケボーでは堀米の進化した“クラシックスタイル”が注目を集めている。今年5月には、米で最も権威ある専門誌「スラッシャーマガジン」で表紙を飾った。スポーツであり、カルチャーでもあるストリートスポーツで、堀米スタイルがファンに認められた証だ。

 選手村入りした20日には「段ボールベッド、自分でも作ろうかな」とツイートした堀米。天真らんまんなところも好感が持てる。
 温故知新。古いものの価値も確かめながらアメリカンドリームを追う2人。堀米は、金メダルをステップにさらにメジャーになることだけは間違いない。

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