仲邑菫二段、棋聖戦Cリーグ初戦は敗戦 史上最年少のリーグ入りも半年ぶりの連敗

[ 2021年5月27日 19:21 ]

溝上知親九段に敗れた仲邑菫二段(提供・日本棋院)
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 仲邑菫二段(12)が27日、東京・日本棋院で囲碁界最高の優勝賞金4500万円を争う第46期棋聖戦のCリーグ初戦に臨み、194手で溝上知親九段(43)に黒番中押し負けした。3月以来継続した連勝が13でストップした20日、名人戦予選Cの小松英樹九段戦に続く敗戦となり、昨年11月から12月に喫して以来、半年ぶりの連敗となった。

 ファーストトーナメント予選で男性棋士に4連勝し、福岡航太朗二段(15)の15歳4カ月を抜く史上最年少、12歳2カ月でリーグ入りを果たした中学1年生の快進撃。仲邑に中盤の競り合いでチャンスがあり、「気づいてはいたのですが…」と言葉がない。Cリーグは計5局打ち、5連勝で優勝、3敗すればファーストトーナメントへ降格となる。次局に向けて「勝敗を意識せずに、良い碁が打てるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 勝った溝上は「まとめるのが大変な碁だと思っていたので、形勢は悲観していました。仲邑さんと打てるのは幸運でした。なかなか打つチャンスもないと思うので…」と振り返る。棋聖、名人、本因坊の3大棋戦のリーグ戦全てに在籍経験を持つ実力者が面目を保った。

 「強い棋士やライバルがたくさんいる東京で頑張りたい」として出身地の大阪から東京へ移籍した今年、仲邑は10連勝に13連勝と2度、2ケタの連勝を記録。第8期女流立葵杯では、挑戦手合3番勝負進出まであと2勝と旋風を巻き起こしている。

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2021年5月27日のニュース