ピエール・カルダン氏死去、98歳 ファッションを大衆化、世界的ブランド築く

[ 2020年12月30日 05:30 ]

ピエール・カルダン氏(AP)
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 世界的なブランドを築いたフランスの服飾デザイナー、ピエール・カルダンさんが29日、パリ近郊の病院で死去した。98歳。死因は明らかにされていない。フランスのメディアが伝えた。

 1922年にイタリア北部で生まれ、幼い頃に両親とフランスに移住。45年からパリで本格的に服作りの仕事を開始。クリスチャン・ディオールの店で働いた後、50年に独立した。ごく限られた人のためだったファッションを大衆化。生活雑貨などさまざまな商品のライセンスビジネスを確立した。

 美女とも浮名を流した。シャネル創業者のココ・シャネルの紹介で、フランスを代表する女優ジャンヌ・モローさんと出会い、主演映画「天使の入江」(63年)の衣装を手掛けたことから急接近。モローさんが猛アタックし、同棲関係にまで発展した。

 日本との関係も深く、60年に初めて日本人モデルをパリコレに起用したと言われている。山口百恵さん(61)主演のドラマ「赤い疑惑」(75年10月~76年4月)の衣装にも全面協力。77年11月に来日し百恵さんにドレスをプレゼントした。

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