マヂラブ野田、自身の葛藤告白「兄が公務員で親父も公務員」 M―1優勝、母と家族の祝福に涙

[ 2020年12月30日 20:11 ]

「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(左)と村上
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 「M―1グランプリ2020」で優勝したお笑いコンビ「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(34)、と村上(36)の軌跡を追った番組「M―1アナザーストーリー」(テレビ朝日系、後4・30)が30日放送され、野田が家族への思いを打ち明けた。

 初めて「M―1」決勝に進出した2017年は10組中最下位。この時は審査員の上沼恵美子(65)から「よう決勝に残ったな」などと酷評されたことで話題となった。そして訪れた因縁のステージ。優勝を決めると、上沼からは「あんたら、アホやろ。バカバカしさを突き抜けて、芸術や」と最大級の褒め言葉を贈られた。

 これまで郵便局のアルバイトなどで生計を立ててきた野田。15歳から芸人の道を歩み始め、ついに頂点をつかんだ。大会後に母から届いたLINEをカメラに見せると「俺のことずっと心配していたんですよ。3人兄弟の末っ子で兄貴が凄く頭良かったんです。そこで(俺が)お笑い芸人ですから。そりゃ心配になりますよ。もともと郵便局でバイトしていたんですけど、郵便局員になってほしかったみたいです。兄貴が公務員で、親父も公務員だし。僕がお笑いやっていることを認めてないというか、母はマヂカルラブリーの漫才も1回も面白いと思ったことないんですよ」と葛藤を告白した。

 優勝から4日後、野田は自宅から母・チイさんに電話をかけた。優勝報告するとチイさんは「おめでとう。よかったね。見てたよ」と祝福。「前に私が堅実な仕事をしてほしいって言ったら“それは俺に死ねってことだからな”って言われた。こいつたいしたもんだなって思ったよ」と過去のやり取りを明かした。

 母から「長男からもメールきたのよ。『おめでとう』って。家族みんな見ていたよ。やっぱり兄弟だなって思って…。私が光(野田の本名)の芸は分からなくてつまらないって(長男に)言ったことがあるの。そうしたら“面白いよ!”って凄く怒られたの。メールとか一切くれない長男がね…」と実兄との話を聞いて、言葉に詰まる野田。母の言葉に何度もうなずき、涙を流した。

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2020年12月30日のニュース