【紅白リハ】さだまさし「泣きながらでも乗り越えて」コロナ禍で苦しむ人々にエール

[ 2020年12月30日 18:46 ]

<第71回NHK紅白歌合戦リハーサル>取材に応じたさだまさし
Photo By 提供写真

 さだまさし(68)が30日、東京・渋谷のNHKホールなどで行われた大みそか「第71回NHK紅白歌合戦」(後7・30)のリハーサルに参加し、企画コーナーで披露する「奇跡2021~紅白バージョン~」の最終調整を行った。オーケストラをバックにした壮大なスケールに、「フルオーケストラで歌うのは紅白では初めてなので、楽しみ」と期待を寄せた。

 今回は13年ぶりの出場。例年、大みそかはカウントダウンコンサートを行っている。「体が動くうちにと思って、ずっとカウントダウンコンサートをしていました。なので、なかなか地方でやっていると、紅白と付き合うというのが無理だった」と明かした。

 今年は東京・両国国技館で予定していた公演が、コロナ禍で無観客による配信に変更され、07年以来の紅白が実現した。紅白、配信公演、さらにNHK総合「年の初めはさだまさし」と、超多忙な年末年始を迎える。「紅白が終わってカウントダウンライブ終わったら今度、『年の初めはさだまさし』があるので、またNHKに帰って来なきゃいけない。こんなにうろうろするのは、レコ大が31日にあったころ以来。懐かしくて若返った感じ」と話した。

 世界がコロナ禍に苦しんだ今年、忸怩たる思いを抱え続けた。「苦しくてたまらない人もたくさんいると思う。飲食(関係)の友達は8、9割減だという。僕らも10割減だった」。デビューから47年。「こういうときに音楽は無力だと感じる」と本音を明かしつつ、「ほんのちょっとでも前を向けたら。ここは乗り越えられるというか、乗り越えなければいけない。泣きながらでも乗り越えて、苦しくても絶対にあきらめないで頑張りましょう」と、視聴者に呼びかけた。

続きを表示

2020年12月30日のニュース