「朝チア」の顔、クミッチェル とびっきりのパワー、エールを声でお届け

[ 2020年12月30日 05:30 ]

「スポニチニュース」金曜パーソナリティーを務めるクミッチェル
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 音声プラットフォーム「Voicy(ボイシー)」で配信中のスポニチニュース、各曜日の担当パーソナリティーが2020年を振り返ります。第5回は金曜日担当・クミッチェルさん。

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 聞くだけで応援されている気持ちになる。金曜日のスポニチニュースからとびっきりのパワーをお届けしているのが、チアリーダー・アナウンサーのクミッチェルだ。チアリーディングのユニホームを身にまとい、ニュースとともに元気をもたらすメッセージを発信。最後は「きょうも一日、少しだけ口角を上げてがんばりましょう!」のお決まりのフレーズで締めくくる。自ら“耳チア”と名づける通り、朝の10分間はクミッチェルの応援活動そのものだ。

 「スポニチニュースを始めてから、スポーツや芸能への興味が広がりました。リスナーの方から“いつも聞いているよ”と声をかけていただいたり、学生時代の友人から“子どもと聞いているよ”と連絡をもらったこともあります。たくさんの心のつながりをもらっています」

 社会人3年目で地方テレビ局のアナウンサーになった。試練に直面したのはその後、さらなる飛躍をめざして上京してからだった。番組オーディションなどを手あたりしだい受けてもまったく合格できず、芽生えかけていた自信を打ち砕かれた。深い失意の中で出合ったのが、出勤途中のビジネスパーソンを都心の駅前で勝手に応援する「朝チア」だった。相手から求められているわけでもない応援に取りつかれたように、街角に立ち続ける日々。いつしか全力のダンスで「誰かを応援できる喜び」を思い出し、再起のきっかけをつかんだ。自分の原点となった朝チアは今も続けていて、2021年は12年目を迎える。

 新型コロナウイルス禍と直面した2020年、スポーツやエンターテインメントが活動自粛を余儀なくされた期間はニュース選択にも迷ったという。「コロナ関係のニュースばかりだったときはなかなか明るい話題をお届けできませんでした。自分も外出自粛で家にこもっていたこともあり、終わりのトークにも苦戦しました」。それでもバランスに配慮しながら、持ち前の元気と明るさは失わなかった。「声の温度感は凄く伝わりやすいものです。“いまこの声を聞いているあなた”に向けてお話しする、私の声で喜怒哀楽を感じてくれる人がいる。そうした思いを大切にして、描写や表現にはこだわってお伝えしています」。長年研ぎつづけてきた声の表現が、孤独な自粛を強いられた多くの人々とつながる太い糸となった。

 11月には朝チアが記念すべき1000回に達した。最近は新聞や全国ネットのニュース番組でも取り上げられるようになり、応援の輪はどんどん大きくなっている。今後は引き続きの朝チアはもちろん、ラジオや絵本の朗読などにもフィールドを広げていく予定だ。「声は一生もの。生きている限りはずっと誰かにプラスのエネルギーを送り続けます!」。きょうもどこかで「GO!FIGHT!WIN!」。クミッチェルのエールが響き渡る。

 ◆クミッチェル 朝妻久実(あさづま・くみ)。1983年(昭58)12月18日、北海道出身。元山陰中央テレビアナウンサー。就職活動をしていたときの挫折をきっかけに、出勤途中のビジネスパーソンを勝手に応援する「朝チア」に出合う。チアリーダー、フリーアナ、全日本応援協会代表理事。合言葉は「一歩踏み出す勇気、えいやー!」

 ▽スポニチニュースを聴く方法
 ボイシーのスマホアプリ、またはPCのウェブサイトにて無料で聴くことができます。https://voicy.jp/channel/617

 グーグルのスマートスピーカーでも聴くことができます。スピーカーに「スポーツのニュースを聞かせて」と呼びかけてみてください。

 ▽第4期パーソナリティ―募集中
 Voicyで聞けるスポニチニュース、毎日新聞など5チャンネルは現在、21年度のパーソナリティー選考を実施中。オーディションサイトはこちら。https://event.voicy.jp/audition2021

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