京都南座で「顔見世」初日 10カ月ぶり歌舞伎公演に観客大拍手

[ 2020年12月5日 16:36 ]

京都南座で開幕した「吉例顔見世興行」の「傾城反魂香」で又平を演じる中村鴈治郎(左)と中村扇雀
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 京都の師走を飾る「吉例顔見世興行」が5日、京都南座で開幕した。

 新型コロナウイルス感染症の影響で上演中止が続いていた、南座にとっては2月以来、約10カ月ぶりの公演。コロナ対策のため客席は最前列、花道の左右を空けるなど半数以下に抑え、例年より上演期間も15日間と半分での開催となった。いつもはにぎやかに飛び交う大向こうもなかったが、中村鴈治郎(61)ら人気役者が登場すると大きな拍手がわき起こった。

 大阪市内からやってきたという女性は「やっぱり来てよかった。客席は寂しい感じがしたけれど、逆にゆっくり見られた」と満足した様子だった。

 同公演では第二部の「熊谷陣屋」に出演予定だった片岡孝太郎(52)がコロナ感染のため当面の間休演。父で濃厚接触者にあたる片岡仁左衛門(76)も6日までは休演する。公演は19日まで。

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2020年12月5日のニュース