市川海老蔵「鬼滅」歌舞伎化実現するなら「子供たちの世代」を応援「演出か相手役か…」

[ 2020年12月5日 15:19 ]

「東京コミコン2020」合同取材に出席した市川海老蔵
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)が5日、幕張メッセで開催された「東京コミコン2020」合同取材に出席。吾峠呼世晴さん作の人気漫画「鬼滅の刃」の歌舞伎化が実現した場合についての考えや、父・市川團十郎さんとのエピソードを明かした。

 アンバサダーを務める海老蔵は、コミック関連のイベントということで 「鬼滅の刃」について振られると「拝読しました」と言い、「ある意味日本独特な、鬼と剣術っていうような形が、今後世界にどのくらい浸透するのか興味深いです。例えば『ドラえもん』とか『ドラゴンボール』とかは、どんどん世界に行ったわけじゃないですか。『NARUTO』も忍者でいくわけです。今度は鬼っていうものと剣術の鬼殺隊の形が、世界にどこまで浸透するのかっていう方が、ちょっと興味がある」とコメント。

 「鬼滅の刃」が歌舞伎の題材になるかという問いには「正式には何も決まっていません」ときっぱり。また「もし具体的にやれることがあるのだとするならば、私などではなくて、子供たちの世代が、実年齢に近いというか。禰豆子は女の子ですし、また炭治郎は男の子ですし、そういうような俳優さんがやる上で、私のような年齢の人間は、自分が自分がってならずに、そういう若者を応援するような立場の、演出なのか、もしくは相手役なのかっていうようなことに、シフトチェンジできるような題材だったらいいなとは思っています」と語った。

 その後、海老蔵は「『スター・ウォーズ』は父が好きだったんですよ」と2013年に亡くなった父・團十郎さんに触れ「SFというものに対して、父などは、歌舞伎でも六方という作法があるんですけど、それを父なんかは、宇宙で、月でやりたいみたいな思考をお持ちの人間だったので。父にとってみれば、勧善懲悪。ジェダイが正義で、暗黒面があって、歌舞伎とちょっと構成が似ているんですよね。そういうものが、父にとっては刺激を受けていた姿を、私は見ていた」と振り返っていた。この日、海老蔵は「東京コミコン・エンタメ談義」にも参加していた。

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2020年12月5日のニュース