藤井2冠、昇級へ前進!北浜八段を下し無傷の6連勝 順位戦B級2組

[ 2020年11月11日 23:31 ]

大阪市の関西将棋会館で指された順位戦B級2組の対局で、北浜健介八段(左)と対戦した藤井聡太2冠(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の藤井聡太2冠(18)が11日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦B級2組の対局で北浜健介八段(44)に114手で勝って無傷の6連勝とし、同組の単独首位をキープした。

 過去の対戦成績は藤井の4戦4勝。十八番のゴキゲン中飛車戦法で挑んできた北浜の熱い攻めに序盤から苦しめられた。なかなかリードを広げられず「もうちょっと工夫が必要だった」と反省。それでも粘り強く北浜の守りを攻略し、最後は押し切った。

 今期のB級2組は25人が在籍し、昇級枠3人を争う。この日の対局前の時点で、1敗で追う4人に直接対決があり、最低でも2人が2敗となる。そのため藤井は残す4局で3勝すれば昇級できるが、終局後は「残り4局、精一杯指したいと思います」と一局一局に全力投球を誓った。

 また、この日の勝ちで順位戦の連勝は17に伸びた。順位戦における通算成績は35勝1敗。来月16日、初手合いとなる次の野月浩貴八段(47)戦に勝てば、唯一黒星を喫した昨年2月の近藤誠也七段戦まで継続していた18連勝の自己記録に並ぶことになる。

 藤井の次の対局は、20日にある第70期王将戦の挑戦者決定リーグ最終局での木村一基九段(47)戦。2勝3敗ですでに挑戦権獲得の可能性はないが、勝てばリーグ残留の可能性がある重要な一局となるだけに、注目を浴びそうだ。

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