山下智久、ジャニーズ退所 JK飲酒自粛中ハリウッドのオファー届き決断…ジャニーさん死後7人目

[ 2020年11月11日 05:30 ]

ジャニーズ事務所を退所した主なタレント
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 俳優で歌手の山下智久(35)がジャニーズ事務所を退所したことが10日、同事務所から発表された。10月31日付で契約解除に至った。山下は未成年女性との飲酒不祥事を理由に活動自粛処分を受けており、自粛期間中の退所となった。近年、退所者が続出しているアイドル帝国。中でも海外進出の先駆者として期待されていた山下の退所は、事務所の今後や後輩タレントにも影響を与えそうだ。

 ジャニーズ事務所は公式サイトで、山下が10月31日をもって退所したことを報告。本人から「本格的に活動の拠点を海外に移したい意向であること、また現在オファーがある海外作品に参加するため」退所を希望するとの申し出があったと説明。「双方合意の上で契約を終了する」とした。

 女子高生モデルとの飲酒などの不祥事を理由に8月から活動を自粛していた山下は、ファンクラブ会員向けに「この3カ月という期間に、僕自身の行動についてしっかりと向き合い、今までのこと、これからのことを改めて考えた」とした。また「こんなにも輝かしい夢の世界があることを教えてくれて、その夢のステージにも立たせてくれた」と“育ての親”である故ジャニー喜多川前社長への感謝もつづった。

 事情を知る芸能関係者によると、退所の直接の原因は、自粛期間中にハリウッド映画の出演オファーが届いたこと。自粛期間は年内いっぱいを予定しており、事務所に在籍していると、11月中に始まる撮影に参加できない状況だった。チャンスを逃したくない山下は、10月27日に事務所側に契約満了を申し出。本来の満了日は先だったが、話し合いの末、同31日付の契約解除で双方が合意した。山下は現在、撮影現場のカナダに滞在中との情報があり、来年1月から国内で海外ドラマの撮影に入る予定だ。

 昨年7月のジャニーさんの死後、離脱が相次ぐジャニーズ。退所が決まっているタレントを含めると、山下で7人目(Jr.を除く)となる。嵐が年内で活動休止することも決まっており、精神的な支柱を失った事務所の求心力低下が指摘される。

 特に山下は1996年の入所以来、看板アイドルの一人として長年活躍。最近は海外進出の先駆者として期待されていた。独学で英語を身につけ、米俳優ウィル・スミス(52)の所属事務所と業務提携。ネット活用に消極的だったジャニーズにおいて、初めてインスタグラムを開設したのも山下だった。「二重契約」も「インスタ解禁」も人気、実力を認められているからこその特例であり、目標とする後輩タレントも多かった。事務所としても十分にバックアップしてきただけに衝撃は大きく、電撃的な退所劇は波紋を広げそうだ。

 ◆山下 智久(やました・ともひさ)1985年(昭60)4月9日生まれ、千葉県出身の35歳。03年にNEWSの一員としてシングル「NEWSニッポン」でCDデビュー。06年に「抱いてセニョリータ」でソロデビュー。11年にグループを脱退し、ソロ活動に専念。フジテレビ「プロポーズ大作戦」「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」で主演。愛称の“山P”は滝沢秀明副社長が命名。1メートル74。血液型A。

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