「エール」鉄男、生き別れた弟・典男と運命の再会「毎朝、泣かせに」ネット連日の涙

[ 2020年11月11日 08:15 ]

連続テレビ小説「エール」第108話。弟・典男(泉澤祐希)と再会した鉄男(中村蒼・右)(C)NHK
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 俳優の窪田正孝(32)が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は11日、第108話が放送され、俳優の泉澤祐希(27)演じる「理容室・三上」の店主・三上典男が主人公・古山裕一の盟友・村野鉄男(中村蒼)の生き別れた弟だったことが判明。前日10日の第107話、鉄男の講演スピーチに続き、兄弟の再会に涙する視聴者が相次いだ。

 SNS上には「オープニングから落涙」「『エール』が毎朝毎朝、泣かせにくる」「天涯孤独だった鉄男、一気に家族が増えたね」「今日のこの回を見てから『東京だョおっ母さん』の歌詞をかみ締めると泣く」「終わりに向けて、あちこち回収してるねー。ハッピーエンドへ向かってるのが胸熱だわ」などの書き込みが続出した。

 朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶり。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909―1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

 第108話は、母校・福島信夫小学校の校歌のお披露目会の後、鉄男(中村)は校長先生(おかやまはじめ)から頼まれ、後輩に向けて講演。その話を息子の明男(竹内一加)から聞いた「理容室・三上」の店主・三上典男(泉澤)が、鉄男を訪ねる。裕一(窪田)と一緒に、藤堂先生のお墓に校歌を作った報告をして戻ってきた鉄男は、典男の姿を目にし…という展開。

 <※以下、ネタバレ有>

 鉄男「典男?典男か?」

 典男「兄ちゃん」

 典男は「兄ちゃんはオレの分まで(父に)殴られている。オレのためにいっぱい我慢している。だからオレなんか消えた方がいいって」と気付き、家を出て列車で盛岡へ。無賃乗車で捕まったが、通りすがりの理髪店を営む夫婦に助けられた。手伝いをし、技術を身につけ、独り立ち。福島に戻り、10年になる。

 典男「悪いな、兄ちゃん。悪い。明男が、講演聞いたうちのせがれが言ってた。兄ちゃんはうんと苦労したって(夜逃げなど)。オレは勝手に家飛び出して。優しいおじさんたちによくしてもらって。オレだけがいい思いして。だけど、兄ちゃんは…(と涙)」

 鉄男「おめえが謝ることじゃねぇ。典男、生きててくれて、ありがとな。オレもあの後、家出たんだ。母ちゃんに自分の人生生きろって言われた。その後?一度も会ってねぇ」

 典男「オレも福島戻ってから、一度あの家、見に行ったんだ。もう壊されていて。父ちゃんも母ちゃんも行方が分かんねぇって。オレ、今でも時々、母ちゃんの夢見るんだ」

 鉄男「オレもだ。オレは母ちゃん1人に全部背負わせて、あの家捨てた。本当はオレが母ちゃん守ってやんなきゃならなかったけど、何もしてやれなかった」

 裕一の母・まさ(菊池桃子)「そんなこと、ないと思う。お母さまはきっと、あなたたちが立派になって、喜んでいると思う。私もね、昔は子どもの側にいたいって思っていたけど、そうじゃないのよね。どこにいても元気で自分の道生きていてくれたら、母親にとってそれが一番の幸せ。大丈夫。あたなたたちは十分に親孝行しているから、胸張って生きていていいの」

 その夜は典男の妻・(関めぐみ)、息子2人とともに賑やかな時間が流れた。家族を題材にした詞が書けなかった鉄男は「東京だョおっ母さん」などのヒット曲を生むことになる。

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2020年11月11日のニュース