仲邑菫初段 20年度初戦は黒星、マスク姿で対局 ペースつかめず

[ 2020年4月2日 17:19 ]

小学6年生としての初対局で敗れた囲碁の最年少プロ棋士・仲邑菫初段
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 囲碁の最年少プロ棋士・仲邑菫初段(11)が2日、日本棋院関西総本部(大阪市北区)で打たれた「第47期天元戦予選C」で武井孝志七段(41)と対局し、敗れた。黒番武井七段が191手中押し勝ち。仲邑初段は小学6年生での初戦を白星で飾れなかった。

 春休み中、小学6年生として初対局となった仲邑初段は、顔の半分以上を覆ったマスク姿。敗戦後に「苦しかったか」との質問には無言。「2年目、頑張るか?」との質問には、かろうじてうなずいた。

 相手の武井七段は今年に入ってこれで12勝1敗と絶好調。終始、武井七段のペースだった。仲邑初段も序盤から攻め続けたが、勝機をつかめなかった。武井七段は対局を「ずっと難しかった」と明かし「左下の戦いで行けると思った」と振り返った。初対戦となった仲邑初段には「強かった」と賛辞を贈った。

 囲碁の7大棋戦(棋聖戦、名人戦、本因坊戦、王座戦、天元戦、碁聖戦、十段戦)予選は、持ち時間各3時間の長丁場。休憩を含め7時間の長い戦いを終え、仲邑初段は疲れ切った顔を見せた。次戦は6日の「第11回おかげ杯」予選で加藤千笑初段(18)と対戦。勝ち続けると1日3局の戦いとなる。

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2020年4月2日のニュース