外出制限パリ在住の辻仁成氏 息子の正論に理解「一切外出しなければコロナ消える」

[ 2020年3月26日 16:40 ]

辻仁成氏(2016年撮影)
Photo By スポニチ

 パリ在住の作家でミュージシャンの辻仁成氏(60)が26日、自身のウェブマガジン、ツイッターを更新し、新型コロナウイルス感染拡大の影響でロックダウン(外出制限)が続くパリでの息子との生活についてつづった。

 パリでは17日から外出制限が発令され、生活必需品購入のため、運動のための移動などを除き、外出を禁じられている。凱旋門やエッフェル塔、シャンゼリゼ通りなど、世界有数の観光地も閑散としている状態だ。そんな中、辻氏は発令から1週間以上がたった、ある日の息子とのやりとりを明かしている。

 辻氏は「ここのところコロナ疲れで会話のない辻家の父ちゃんと息子だが、昼飯を作っていたら息子がやってきて、新型コロナに勝つ唯一の方法があるんだよ、とまるで新大陸を発見したかの勢いで持論を展開したのだった」とツイート。ブログでは、息子が「家から出ないことだよ」と答えを明かし、こう続けたという。

 「地球上の人間が外出制限下で、法令を守って、一切、外出しなければコロナウイルスの脅威は間違いなく消える。単純なことなんだよ。ウイルスは人から人に移って複製して増えていく。人間が家から出なければ、感染もしないし、人に感染させることもない」

 休校措置から1度も外出していないというまじめな息子の主張に、辻氏は「ちょっと精神状態が心配になった」という。そんな息子に「ならば君は部屋を片付けるべきだろう」と諭し、コロナ以外のウイルスの危険を説いたという。

 一方で、息子の正論を大いに理解しているようで、ウェブマガジンの投稿を「でも、息子が言った『家から出ないこと』はこの外出制限下のパリにおいては一番大事なことなのである。まさに今、ここ欧州で、ロックダウンのスローガンと言えば『je reste chez moi!(私は家にいる)』なのだから…。」と締めている。

続きを表示

2020年3月26日のニュース