岸恵子、悲惨な戦争体験語る「“ここにいたら死ぬ”と思って飛び出した」

[ 2019年7月23日 05:30 ]

ドラマ「マンゴーの樹の下で」試写会・取材会に出席した(右から)伊東四朗、清原果耶、岸恵子、渡辺美佐子、山口まゆ(C)NHK
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 8月8日放送のNHK「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」(木曜後10・00)に出演する女優の岸恵子(86)、清原果耶(17)らが22日、同局で行われた試写会・取材会に出席した。

 終戦の日関連の特集ドラマで、太平洋戦争の中で最も凄惨を極めたフィリピン攻防戦の渦中で生き残った女性たちが書き残した戦争体験をもとに、戦後の昭和・平成を生き抜いたヒロイン奥田凛子を描く。岸と清原がリレー形式で凛子役を演じ、「地を渡る舟」の脚本家、長田育恵氏が脚本を手掛ける。

 同局では12年ぶりの主演となる岸は「空爆の中を逃げまどい、『子どもはみんな防空ごうだ』と引きずられて入った防空ごうを見て、“ここにいたら死ぬ”と思って、みんなが止めるのも聞かずに飛び出しました。外は地獄でした。その防空ごうにいた人はみんな土砂崩れと爆風で亡くなりました」と悲惨な戦争体験を告白。「戦後は親戚に農家がなかったのでひもじい思いをして、本当に食べるものも食べられずに、やせ細っていく思いをしました」と回想し、「完成したドラマをきのう見たのですが、本当に心にしみるドラマでした」と話した。

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2019年7月23日のニュース