安藤美姫 舞台芸術の振付に初挑戦 畠山愛理と「きれいと毒々しさ」のコラボ

[ 2019年6月25日 17:27 ]

西本智実×ソニックシティシリーズVol.2「カルミナ・ブラーナ」の制作発表記者会見に出席した畠山愛理(左)と安藤美姫
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 フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫(31)が25日、都内で開かれた西本智実×ソニックシティシリーズVol.2「カルミナ・ブラーナ」(11月30日、ソニックシティ大ホール)の制作発表記者会見に出席した。安藤は同舞台で初めて舞台芸術の振付を担当。新体操元五輪代表・畠山愛理(24)が舞踏で安藤の振付の表現者となる。

 安藤は「こんな素晴らしい機会にお声掛けをいただいたのを本当に嬉しく思います。ただ私の場合は氷の上でずっと表現をしてきた立場なので、陸の上での振付っていうところで少し最初は大丈夫かな、という不安の方が勝っていたんですけど、表現者として新体操の畠山さんのきれいさプラス私の氷上の毒々しい生々しい振付をコラボレーションさせて皆さんの心に残るような衝撃的な作品を作りたい」と意気込んだ。

 指揮者の西本智実氏(49)ともミーティングをし、「大まかな背景やテーマが少しずつ見えてきた」。「日々、音楽を聴きながらイメージを膨らませている」と緊張しながらも、笑顔を見せた。

 畠山は「引退してからもこうして表現する場をいただけるということで嬉しく思います」とし、「現役の頃から、フィギュアスケート大好きで安藤美姫さんの演技をテレビでよく見ていたので、こうして振付をしていただいて一緒に一つのものを作り上げていけるのは光栄」と喜んだ。

 「西村智実×ソニックシティシリーズ」は世界で活躍する指揮者・西本氏とソニック・シティ(埼玉県大宮市)がタッグを組み、昨年はVol.1として「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」を上演。今年の「カルミナ・ブラーナ」(作曲カール・オルフ、1895-1982)は、怒り・愛欲・性・酒など人間の根源的な感情を表現した世俗的な歌詞と壮大なオーケストラ、合唱団を従えた巨大スペクタクル作品となっている。西本氏による「時間」を中心にした解釈が、独特の映像と共に表現される。

 西本氏は安藤と畠山と共に舞台を作ることについて「日本を代表する才能を持ったアーティストの皆さんとまた違ったアプローチで作品作りができます。それぞれの専門分野が重なって、私たちだけではできないことが広がるかもしれません」とコメントを寄せた。

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2019年6月25日のニュース