藤井七段 高見叡王撃破、劣勢はね返し平成“白星締め”

[ 2019年4月25日 05:30 ]

将棋の竜王戦4組ランキング戦で高見泰地叡王(左)に勝ち、平成最後の対局を白星で締めた藤井聡太七段
Photo By スポニチ

 将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(16)が24日、東京都渋谷区の将棋会館で指された竜王戦4組ランキング戦準決勝で、高見泰地叡王(25)に127手で勝利した。終盤の劣勢をはね返しての逆転勝ちで、平成最後となった対局を白星で締めた。

 熱気のこもった対局室の中央で、藤井は上着を脱いだまま激戦を振り返った。「誤算があって形勢を損ねてしまい、苦しい展開が続いた。最後の最後まで分からなかった」。これまでたびたび見せてきた土壇場からの逆転劇で、終盤では華麗な捨て駒も飛び出した。

 藤井はこれでタイトル保持者との対戦成績は4勝2敗。ただ当時竜王在位の羽生善治九段(48)ら3人から挙げた3勝は、全て早指し戦の朝日杯オープン戦。持ち時間が長く、じっくりした戦いになりやすいタイトル戦の予選での勝利は初めてだった。高見は8つ目のタイトル戦に昇格した叡王戦で、昨年最初の保持者となった実力者。豊島将之2冠(28)や斎藤慎太郎王座(26)らとともに次世代を担う棋士から、節目で大きな勝利をもぎ取った。

 竜王戦4組の決勝に進出したことで来期3組への昇級を決め、3年連続の決勝トーナメント進出にも王手をかけた。「次の対局からは元号が変わる。新しい時代に活躍できるよう一層頑張りたい」。平成の終盤に登場した藤井は通算118勝20敗と驚異的な成績を残して、次の時代へと歩みを進める。

 ≪高見叡王“慎重すぎた”≫高見は藤井の攻撃をかわし有利な状況で反撃に転じたが、長考を重ねた末に形勢逆転を許し「安全にいきたいと思っていたけど…」と首をひねった。自身初の防衛戦となる叡王戦7番勝負は、現在永瀬拓矢七段(26)に2連敗と苦戦中。それも念頭に置いてか「慎重にいきすぎて、悪い流れになっている」と反省していた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「連続テレビ小説「なつぞら」」特集記事

2019年4月25日のニュース