イチローが認めた“天才投手”の今 引退直後のメールやり取りは「秘密にしたい」

[ 2019年4月25日 11:55 ]

イチロー
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 TBSのドキュメントバラエティー「消えた天才~平成のレジェンド 衝撃を受けた天才SP~」(日曜後6・30)が21日放送され、現役を引退した元マリナーズのイチロー(45)が愛工大名電時代「当時の愛知県では高校ナンバーワンのピッチャーだった」と実力を認めた怪物投手の現在が紹介された。

 その投手は中京(現中京大中京)のエース、木村高司さん(45)。番組では、イチローが自身にまつわる著書の中で、木村さんについて「ことごとく速い球に詰まらされて、芯で捉えられなかった」「タカシの球はほとんど打てなかった」と評していたことを紹介。実際に高校2年までは12打数2安打に抑えられていた。

 そして迎えた3年夏の愛知県大会準々決勝。木村さんはイチローを2打数無安打に打ち取り、試合展開も中京がイチロー擁する愛工大名電に2点リードしていたが、降雨でノーゲーム(無効試合)に。翌日の再試合で、木村さんはイチローに逆転2ランを打たれた。イチローは同著書で「あの雨が僕の運命を変えたのかもしれない」と語るほど、その後の野球人生を左右する一戦だったことを振り返っている。

 現在、木村さんは親の運動具店を継いで15年目。また、大学の野球部で臨時コーチとして投手の指導を行っているという。

 くしくも3月21日のイチローの現役ラストゲームを東京ドームで観戦していた木村さん。試合後には「一朗、長い間お疲れ様!まさかこんな日になるなんて思ってもみなかったけど、最後に立ち会えたのも何かの縁を感じます。また飯でも行きましょう」などとメールを送ると、一言だけ返信がきたという。その内容については「秘密にしておきたい」と明かすことはなかった。

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