柴咲コウ 社会派ドラマに主演で「社会の中の自分の役割をものすごく考えるようになった」

[ 2019年4月23日 20:22 ]

「連続ドラマW 坂の途中の家」完成披露試写会舞台あいさつに出席した(左から)眞島秀和、田辺誠一、松本笑花、柴咲コウ、水野美紀、伊藤歩
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 女優の柴咲コウ(37)らが23日、都内で開かれた「連続ドラマW 坂の途中の家」(WOWOWプライム、27日スタート、毎週土曜、後10・00~)完成披露試写会舞台あいさつに出席した。柴咲はWOWOWのドラマには初出演にして初主演を務め、「内容の濃い、テーマ性のある作品に関われたという思いでいっぱいです」と喜びを語った。

 柴咲は乳児虐待死事件の補充裁判員に選ばれた専業主婦の山咲里沙子役を演じた。幼い子を持つ母として、はじめは被告人(=水野美紀、44)に強い嫌悪を感じるが、次第に自分自身と被告を重ね合わせていくようになり、裁判を通して、“家庭”という閉ざされた世界に隠された衝撃の事実が浮かび上がっていく。

 柴咲は「(脚本を」読んだ瞬間からずっと社会って、社会の中の自分の役割をものすごく考えるようになってしまって、頭が疲れるくらいずっとそのことを考えていて、重要なテーマを与えられたなと思っています」と語った。

 また「SNS社会で自分にまつわることが検索しやすくなる分、そうでない人の生活を垣間見たり、想像したりとかがちょっと疎遠になっているかなと感じて。そこに危機感を覚えた」とし、「自分とは違う生活をしている人の生活だったり、思いにももうちょっと歩み寄りたいなと思えた作品だった」と振り返る。

 最後に「言ってしまった一言が誰かを傷つけるんじゃないかという思いやりは必ず必要だと思うんですけど、何かを言うことが罪になるような社会になってほしくない」とし、「本当にバランスであり、想像力が必要な世の中なのかな」と締めくくった。
 原作は直木賞作家の角田光代氏による同名小説。共演は田辺誠一、伊藤歩、眞島秀和、松本笑花(子役)ほか。

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