関西大学野球リーグ

【近畿学生野球のキーマン】大阪市大・赤木裕貴内野手/斉藤 幹内野手 「最後の秋」は絶対に譲れない

[ 2021年9月3日 18:39 ]

大阪市大最後のシーズンで優勝を誓う主将の赤木(右)と斉藤
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 今秋だけは絶対に譲れない。22年4月に大阪府立大と統合し「大阪公立大」として新たにスタートすることが決定済み。大阪市立大として臨むラストシーズンに向け、主将の赤木は勝利への執念を隠さなかった。

 「市大としての最後。何としても優勝する。そして全国へ行く」

 チームでは数少ない甲子園経験者。長田2年時の16年選抜に21世紀枠で出場し海星(長崎)に惜敗したが9回に安打を放った。「大応援が忘れられない」といい、主将としても“応援されるチーム”を目指してきた。

 昨年3月に右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し手術。秋のリーグ戦を棒に振り、今春はリーグ戦が途中で中止となった。個人的にもラストシーズンにかける思いは強く「勝敗にかかわるところでの一本」を追い求める。

 中日・山本と市西宮で同期だった斉藤は3年夏に兵庫大会3回戦で赤木のいた長田に勝利したが、甲子園には届かず。自身初の全国舞台を自らの力でつかみとる覚悟だ。

 「昨年までは、チームが勝てばいいという考えだったが、それは“人任せ”じゃないかと。4年になって“自分がチームを勝たせる”考えになった」

 今春は中軸を打ち6試合でチームのトップの5打点。二塁打2本、三塁打1本と長打力も発揮した。加えて50メートル走6秒0の俊足も兼備する。2年秋終了後から知人の陸上コーチに師事し「スタート、前後半10メートルの走り」を変革した結果、3年秋は6盗塁を記録した。「安打も盗塁すれば二塁打と同じ」。チャンスメークに勝負強い打撃で勝利を呼び、有終の美を飾る。(吉村 貢司)

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