【能見さんが聞く!!】オリックス・田嶋「これが背負うということか」7年目ミステリアス左腕の心境に変化

[ 2024年5月28日 05:45 ]

肩を組む能見氏(左)とオリックス・田嶋(撮影・岸 良祐)

 本紙評論家・能見篤史氏(45)が注目のオリックス選手の本音に迫る新企画「能見さんが聞く!!」の第2回は、田嶋大樹投手(27)が登場。クールでミステリアスな雰囲気に包まれた左腕が、7年目を迎えた心境の変化を先輩左腕に語った。(取材・構成 山添 晴治、阪井 日向) 能見氏と田嶋の動画はこちらから

 能見氏(以下、能見) これまでタジ(田嶋)とはいろいろ話はいっぱいしたけど、僕がオリックスに入ってきた(21年)頃は絶対1人でいるタイプ。最初の方は、どうでもいい話ばかり振っていたけど、迷惑じゃなかった?

 田嶋 全然迷惑じゃないです(笑い)。まずプロ野球を見たことがなかったんで、能見さんが阪神にいたイメージが全くないまま、オリックスに来ていただいて。白紙の状態で話せていたと思います。

 能見 最近は選手と食事に行く回数も結構増えたんじゃない?

 田嶋 春季キャンプの時はめちゃくちゃ増えました。今年は「人間関係」をテーマにじゃないですけど、誘われた食事には全部行くようにして。ありがたいことに先輩にも誘っていただきました。同級生でも中川圭太とはご飯に行っていたことがあって誘いやすかったんで、行っていました。

 能見 いいよね。そうやって先輩が誘ってくれたりとかも、今まで多分なかったんじゃない?

 田嶋 自分のことで精いっぱいすぎて、あまり話しかけづらい感じがあったのかなと。年齢とか経験を重ねていくにつれて周りも見えるようになってきて、自分だけじゃなくて周りを気に掛けながら。一歩ずつですけど、成長できていると思います。

 能見 故障者がかなり多い中で頑張って投げているけど、首脳陣の方々も多分タジに求めるものって結構高いと思う。それがプレッシャーになるタイプ?

 田嶋 今まであまり野球を考えてやってこなかったので、プレッシャーというものがあまり分からなかったんですけど。今年初めて背負うという感覚になりました。これが背負うということかと…。投手コーチからは「全部背負わないでいいよ。田嶋のやれることをやってくれたらいいから」とアドバイスもありました。背負いすぎずに、やれることをやるという感じにしています。

能見 この前(17日楽天戦)、やっと8回途中まで投げたけど、いい感じになってきているの?

 田嶋 体的にも徐々に試合になじんできています。まだまだ先は長いので、順調なペースかなと。

 能見 僕がいたときは西武戦の登板が(ほとんど)なかった。今年は投げたけど嫌な感じは払拭できた?(※1)

 田嶋 元々嫌な感じがあって打たれているというよりは、なんか打たれちゃうという感じでした。今回、京セラで投げさせてもらい、そういう感じはなくなりました。少し兆しが見えて、投球の幅が広がったのでよかったです。

 能見 もうこれからも大丈夫。

 田嶋 投げないといけないですよね。将来的には、どの球団にもいけるようにしたいです。

 能見 今年にかける思いは。

 田嶋 最低限、アウト15個を取ることに集中して。その後はまだ投げられるなら、しっかりアウトを1個ずつ積み重ねて投げていって、いい結果につながってくれればと思っています。

 能見 そもそも(長いイニングを)投げられるタイプだもんね。

 田嶋 投げることに関してはアマチュア時代から結構投げてきたんで。経験と自信は少なからずあるので、大丈夫と思います。これから交流戦も始まるので、さらに頑張ります。

 (※1)4月23日、過去通算2勝3敗、防御率7.09と苦手だった西武を相手に、21年4月20日以来3年ぶりの登板。5回3安打1失点で、20年7月4日以来4年ぶりの白星を挙げた。

 ◇田嶋 大樹(たじま・だいき)1996年(平8)8月3日生まれ、栃木県出身の27歳。佐野日大高では3年春の選抜で4強。JR東日本を経て17年ドラフト1位でオリックス入り。1年目の18年は、3月31日のソフトバンク戦でプロ初登板勝利を挙げるなど6勝。以降もすべて先発登板で通算105試合38勝29敗、防御率3.43。1メートル82、82キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月28日のニュース