阪神・岡田マジックVS日本ハム・新庄3番福也 敵将の奇策、戦略性で受けて立つ 28日から交流戦

[ 2024年5月28日 05:15 ]

23年3月10日、甲子園でのオープン戦で対戦し、日本ハム・新庄監督(左)と握手する阪神・岡田監督
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 「日本生命セ・パ交流戦」が28日に開幕し、セ・リーグ首位の阪神は甲子園で、新庄剛志監督(52)率いるパ・リーグ2位・日本ハムと対戦する。敵将は先発・山崎福也投手(31)を「3番・投手」として起用する可能性を示唆。一方の岡田彰布監督(66)は、選手起用の選択肢が多い指名打者制を採用しないセ本拠地で勝率・630の強さを誇る。“岡田マジック”で甲子園無双状態をつくり出し、昨季逃した史上初となるセ・パ両リーグのチームを率いての交流戦制覇に期待がかかる。

 岡田監督は、指名打者制がないセ・リーグ方式の戦いにめっぽう強い。「そら、パ・リーグの戦力が(投手が打席に入るため)落ちるからやろ。(セ・リーグは)そのままやんか」という感想が謙遜であることを、数字が物語る。

 百戦錬磨の日本一指揮官は阪神監督だけでなく、オリックスを率いた時もよく勝った。交流戦セ本拠地の成績は通算63勝37敗5分け。勝率は・630を誇る。圧巻の歩みだ。

 投手が入る打順に代打を使うケースが発生するため、継投の判断を含め、指名打者制よりも選手起用の選択肢が多い。より戦略性が求められ、パの監督は慣れていない分、采配の差が出やすいと言える。24日の巨人戦(甲子園)で戸郷にノーヒットノーランを許すなど打線の低空飛行が続く今、変幻自在の用兵術で勝利を呼ぶ展開が十分に予想される。

 甲子園に迎え入れる開幕戦の相手、日本ハムはリーグ2位と好調。本格的な戦力分析をする前とあって、「そら普通にやるだけよ。日本ハムなんて特に打順がコロコロ変わってるから。DH(指名打者)で打っていた選手で、誰が抜けてピッチャーがそこに入るとか、それはまだわからへんわ」と、踏み込んだ発言を避けた。ただ、お互い現役時代だった90年から4年間チームメートだった新庄監督が率いるチームを純粋に、「強い、強い」と力を認めた。ただし、試合前メンバー交換時のハイタッチを希望する虎OBの敵将に対し、特別な感情を見せることはない。

 「久しぶりなだけやん(笑い)。別に楽しみはないよ。そんなん、勝負で(笑い)」

 1点差の勝敗は、阪神13勝5敗に対し、日本ハム11勝4敗と、接戦の強さはほぼ互角。投手中心のチームカラーも似ている。差が出るなら、ベンチの手腕。敵地北海道で戦った昨季は1勝2敗と負け越した相手に、“セの野球”を見せつけたいところだ。だから山崎の「3番・投手」としての起用を示唆した敵将の一方的な“先制口撃”も動じないはずだ。

 2010年は、オリックスを率いて交流戦を制した。今年期待がかかるのは、10位に沈んで昨年取り逃した「セ・パ両リーグのチームを率いての交流戦優勝」。達成すれば、史上初になる。指名打者制がない甲子園で無双状態をつくり上げれば、快挙に近づく。(倉世古 洋平)

 《史上初の交流戦両リーグ優勝監督へ》
 ○…岡田監督は過去8シーズンの交流戦で優勝1回、2位2回、3位2回。05年から始まった交流戦にセ、パ両リーグで指揮を執ったのは岡田監督(神、オ)とブラウン監督(広、楽)のみ。岡田監督が阪神で交流戦優勝を果たすと、初の両リーグVになる。

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