【阪神・岡田監督語録】「ノイジーの三塁送球がなかったら青柳は2回で危なかった」

[ 2023年5月12日 22:29 ]

セ・リーグ   阪神6―3DeNA ( 2023年5月12日    甲子園 )

<神・D(6)>メンバー表を交換する岡田監督(左端)(撮影・岸 良祐)
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 阪神は、青柳が2点逆転打を放った後に復調し、2連勝とした。首位DeNAとの直接対決第1ラウンドを制し、ゲーム差を1とした。岡田監督と報道陣とのやりとりは以下の通り。

 <テレビ・インタビュー>

 ―エースに白星。1週間ぶりに多くの得点を取った。
 「1週間ぶりって(笑)。まあ、ねえ。エースと言っても…。青柳は、ノイジーの2回のあの三塁アウトがなかったら(無死一塁で、三塁を狙った一塁走者の戸柱を刺す)、2回で交代しているかもわからないよ。でも、あれでね、ちょっと間合いが長かったんで、もっとリズムよく投げていけ、と(伝えた)。それであそこまでいった感じですね」

 ―青柳のタイムリーから2回の攻撃が始まった。あの打撃をどう見たか。
 「いやいや、あのバッティングよりも、木浪の存在感というか、木浪がずっと左ピッチャーも打っていたんで、そういうアレでね、申告敬遠。ちょっと、こっちもびっくりしたけどね」

 ―近本は3安打、サイクルも見えようかなという当たりだったが
 「ああー。最後、風がやんでいたのにね。最後の打席は」

 ―佐藤輝もバックスクリーンに一発。
 「いやいや、見送ったらボール球と思うけどね。まあ、だからね、そんなに力いっぱい振らなくても、芯に当たれば飛んでいく、そういう感覚をつかんでくれたらいいと思いますけどね」

 ―青柳は途中から立ち直ったように見えた。
 「セットに入ってから(間が)長くて、重い感じで、それでまたボールが多かったので、間隔を空けずに、ポンポンストライクを投げ込んでいけってね。だから、3回、4回くらいからけっこうそういう感じで良くなったですね」

 ―100球を超えても8回も行かせたのはいろんな期待を込めてのことか。
 「いやいや、今までいいピッチングをしてたら7回で替えていましたね。要は、今までの分の8回ですね。まあ、あそこ投げきってくれたら良かったですね」

 ―青柳は、一つ白星が付いて次回以降変わりそうな雰囲気はあるか?
 「そうですね、まあ、立ち上がりの投球を見るとまだ不安があるかも分からないですよ。次の登板でね、どれだけ立ち上がりの投球を見せるかですね」

 ―あすの大竹は勝ちが続いている投手。
 「昼くらいから雨みたいだけど。なんかすごいね、大竹は。まあなんとかできるようにね。大竹はもうそのつもりでいてると思いますけど」

 <ペン取材>

 ―青柳への助言は2回くらいに?
 「サインを見て、セットしているときに、なんかこう、バッターに間を与えてしまっているというかな、あんまり長いこと持つと、そら長いこと持つことが必要な時もあるかもわからんけどな、それがポンポンストライクいけばね、まだいいけど、それがボールボールなると、ものすごい重苦しいというかな、そういうムードになる。ほんで、カウントも悪くなると言うのがあったから。だからそれで2回ベンチでね、3回からそういうふうに投げろと、バッターに考える時間を与えるなみたいな。そんな感じで言うたんやけどな」

 ―それがはまってリズムに乗っていける部分もあったか。
 「そうそうそう。だから、もともとコース、コースを狙うんじゃなしに、ストライクをどんどん投げ込んでいく、そういうタイプやから。それにコントロールをつけられれば1番いいんだけど、そこまで今の調子から求めるのは無理だから、やっぱり自分のテンポで自分のリズムというかな、それでストライクを投げ込んでいくというな、そういうスタイルをもう1回、思い出さなあかんわな。いや、ノイジーのアウトがなかったら、2回で危なかったよ。はっきり言って」

 ―攻撃も1、2番が当たりが出るといい流れになる。
 「1、2番というか、まあ近本もヒットが出る時はあるけど、3割くらい打ってるバッターだし、四球を入れたらもっと出塁するわけやから。だいぶスタートも切れるようになってきたしな、やっぱ盗塁、走るとリズム出るんじゃないかな」

 ―あまりスタート切れていなかった
 「ずっとよ。そんなん。スチールを止めたことないよ」

 ―佐藤輝の3回の本塁打はすごい当たりだった。
 「おう、なあ。まああの追加点も大きかったよ、はっきり言うて。(6回の)あの振り逃げも大きかったけど、いい追加点やったよな」

 ―次の打席の見逃し(四球)も良かった。
 「うーん。まあ、きょうもだいぶバッティングコーチに言うたよ。あまりにも悪かったからな。だいぶ練習というか、打つ前にだいぶ修正はしてたみたいやけどな」

 ―引っ張れと?
 「そうそう。俺は最後のファーストゴロが1番良かったな。だから、今日は右バッターがポイント差し込まれて、何本あった? ライトのポップフライな。振り遅れ気味にバットをこすったような当たりな。あれはポイントが差されてるからリストが返らんよな。まっすぐ、変化球、両方ともな。ミエセスにしてもな。あんなん、もっと強引にガーンといけばいいけど。まだちょっと、そのポイントにならないんやろうな。だからバットが滑ってしまうんよな。だから力のないライトフライになるよな、右バッターはな。そこがもうちょっとやな。あれがガンといけたらな」

 ―1点差で競り勝った前夜は「大きい勝利」と言っていた。その流れの影響もあるか。
 「そら昨日の流れはあると思うよ。ましてや、今日は先に点取られて。青柳もあんまり良くないなあというイメージを、守ってても持つよな。今日の立ち上がりみたらな。それはまあ、青柳が自分で打ちよったからええやん」

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