パドレス・ダルビッシュ 粘りの6回2失点 勝ち投手の権利持って降板

[ 2023年5月12日 03:55 ]

インターリーグ   パドレスーツインズ ( 2023年5月11日    ミネアポリス )

パドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)が11日(日本時間12日)、敵地・ミネアポリスでのツインズ戦に先発。6回4安打2失点と確実に試合をつくり、今季3勝目の権利を手にしてマウンドを降りた。

 粘りの投球を徹底した。1-0の2回、無死からの連打と死球で1死満塁のピンチを背負うと、8番・ノダに痛恨の押し出し四球。同点を許したが、動じることなく冷静に対処した。9番・ジェファーズを外角94・6マイル(約152・2キロ)直球で見逃し三振。1番・バクストンをスイーパーで空振り三振に仕留め、窮地を脱出した。

 味方が勝ち越しに成功した直後の4回には2死からファーマーにスイーパーを完ぺきに捉えられ、特大の同点弾を浴びた。打たれた瞬間、肩を落とし、打球方向に視線を送ることもなかったほどの痛恨の失投。それでも傷口を広げることなく、確実に回を重ねた。

 前回登板の5日のドジャース戦では、6回2/3を投げ、4安打2失点で今季2勝目を挙げた。最速96・7マイル(約156キロ)を計測したツーシーム、最遅70・9マイル(約114キロ)のカーブなど、6種類の変化球で同地区首位の打線を翻弄(ほんろう)。ド軍時代の同僚で互いに認め合う通算202勝左腕クレイトン・カーショーとの通算4度目の投げ合いにも完勝した。日米通算190勝をマーク。「自分一人の力ではその数にならない。感謝している」と感慨深げに話した。

 今年2月に、42歳となる28年まで6年総額1億800万ドル(約149億円)で契約延長した。「200」の大台に向け、36歳のダルビッシュが着実に歩みを進める。

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