広澤克実氏　つなぎの役割果たしている阪神・木浪　変化球にもしっかり対応できているのが好調の要因

セ・リーグ   阪神2―1ヤクルト （ 2023年5月11日    甲子園 ）

広澤克実氏
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　【広澤克実　視点】8回、バントを失敗した後の1死一塁で、木浪が三塁・村上のグラブをはじく二塁打でつないだのが、勝因となった。ヤクルトの清水―内山のバッテリーは5球のうち4球、外角低めのフォークボールを選択したが、最後はうまく、いいコースに打ち返した。

　木浪はこれまで初球真っすぐをガツンと叩くことができる長所がある一方、追い込まれてからボール球の変化球を追いかけてしまう弱点もあった。だが2回1死三塁での外角チェンジアップを右中間に先制の三塁打したように、今季は変化球にもしっかりと対応できている。

　全2得点に絡み、打率.370もある8番打者が、チームの得点源にも起点にもなっている。近本が出塁して、中野がつないで…と1、2番はしっかりと機能している。特に中野は右打ちなど走者を進めることもできて、足も速い。木浪は今の打順で、上位打線につなげる役目を担ってくれたらいいのではないだろうか。（本紙評論家）