ソフトB 近藤神話だ 本塁打放った試合は4戦4勝ですべて第3打席、安打&打点を挙げれば10戦10勝

[ 2023年5月12日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―3日本ハム ( 2023年5月11日    ペイペイD )

<ソ・日>5回、2ランを放った近藤はナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖)
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 近藤神話だ――。ソフトバンクは11日、ペイペイドームで日本ハムと対戦し、0―1の3回、甲斐拓也捕手(30)の今季1号ソロで同点とすると、近藤健介外野手(29)の中犠飛で勝ち越した。さらに近藤は5回の第3打席で今季4号となる2ランを放つなど3打点。本塁打を放った試合は4戦4勝ですべて第3打席、さらに安打&打点を挙げた試合は10戦10勝となった。先発の藤井皓哉投手(26)は6回1失点で3勝目を挙げた。

 申し分ないミッションコンプリート後の近藤は、ベンチに戻ると満面の笑みで仲間とはしゃいでいた。4点リードの7回1死で、この日3出塁目となる四球を選び交代。5試合ぶりアーチを含む2安打3打点で、5月初となる4カードぶりの勝ち越しを引き寄せた。

 「試行錯誤をしながらも当たる感覚の部分でいい雰囲気、イメージが良かった。ペイペイで(本塁打が)多いので、ビジターでも打ちたいな」

 振り返るのは2―1の5回2死一塁での3打席目。カウント3―1から代わりばなの2番手・斎藤綱の真ん中低め直球を振り抜くと4日オリックス戦以来の4号2ランとなった。「本塁打は奇跡かな」と謙虚だが、不敗神話は引き継がれた。近藤が一発かませばチームは4戦4勝、安打&打点を刻めば10戦10勝。ちなみに4本塁打すべてで「第3打席」で仕留めている。

 初回2死では右二塁打を放った。さらには藤本監督が絶賛したのは1―1の3回1死三塁での勝ち越しの決勝犠飛。「あそこでの外野フライ。あれは、見本、お手本ですね。近藤は信用しているんでね」。フルカウントに追い込まれながらライナーで中堅奥へ運んだ。「あの犠飛で、いい雰囲気があった」と、近藤自身も次の打席でペイペイドーム今季3発目につなげた。

 これで、昨季まで在籍した古巣の日本ハム戦は2号ソロを放った4月12日(ペイペイドーム)に続き、2度目のお立ち台。「全チームが敵なんで意識は変わりません」とは言うが、チームには絶大な信頼感がある。

 前カードの5月5、6日の地元・千葉でのロッテ戦は9打数無安打4三振。雨天中止の7日は室内練習場で2時間の打ち込み、9日の日本ハム戦前にはリフレッシュを含めて髪を短く散髪した。「そこは関係ありません」と笑ったが「感覚が良くなかったんでこれから上がっていけばいいかな」と自身に期待した。

 新天地で開幕から30試合すべてに出場し、きょう12日から首位オリックスと対戦する。「何とか(チームは)粘ってるので、ここから乗っていけたらな」。近藤が再び起爆剤となる。(井上 満夫)

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