ソフトB・藤井3勝目 ピンチの場面で斉藤和コーチからマウンド上で叱咤された言葉は…

[ 2023年5月12日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―3日本ハム ( 2023年5月11日    ペイペイD )

<ソ・日>6回、アルカンタラの邪飛を指さす藤井(撮影・岡田 丈靖)
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 自身最後のイニングとなった6回を3人で片づけると、ソフトバンク・藤井は右の拳を握った。今季初登板で7回を投げた4月1日のロッテ戦以来4試合ぶりに6回まで投げて3勝目。最近2試合はいずれも5回途中で降板していた右腕は「粘り強く投げられた。今後もピンチでしっかり抑えられるようにやっていきたい」と言葉をかみしめた。

 「走者を出してからのピッチングが課題だった」と藤井。ポイントとなったのは2―1と逆転してもらった直後の4回。先頭打者への四球をきっかけに1死一、二塁のピンチを背負った。ここで斉藤和コーチからマウンド上で「調子いい、悪いなんて関係ない。このマウンドに上がっている以上は自信を持って投げろ。ど真ん中で勝負しろ」と厳しい口調で叱咤(しった)された。

 ギアを上げた藤井は万波、江越を2者連続三振に斬ってピンチを脱出。藤井は「気持ちを新たに投げることができた」と斉藤和コーチに感謝した。決め球はいずれも150キロを超える直球。ガムシャラに腕を振って白星をたぐり寄せた。藤本監督は「本人にとっても自信になると思う」と目を細めた。

 「今日の投球の反省を生かして、次はもっといい投球ができるように頑張りたい」と藤井。先発転向1年目の右腕がまた一つ階段を上がった。(森 寛一)

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