ロイヤルズがサヨナラ勝ち メジャーでは珍しいスクイズで決勝点

[ 2023年5月12日 08:11 ]

サヨナラのスクイズを決めたロイヤルズのファーミン(AP)
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 ミズーリ州カンザスシティーで11日に行われたロイヤルズ対ホワイトソックス戦でメジャーでは珍しい“サヨナラ決勝スクイズ”が記録された。

 場面は3―3で迎えた9回裏の1死1、3塁。ロイヤルズは「8番・捕手」で先発していたベネズエラ出身のフレディー・ファーミン(27=175センチ、90キロ)が打席に入っていた。

 ホワイトソックスはこの回から4番手のレイナルド・ロペス(29)が登板していたが、ファーミンはロペスが投じた初球(インコースへのストレート=約158キロ)をバント。これがロペスの前に緩やかに転がる絶妙の一打となり、3塁走者のニック・プラット(24)はスライディングをすることなくホームベースを駆け抜けた。

 ファーミンのスクイズでロイヤルズは4―3で勝って12勝27敗。チームの成績は芳しくないがここ5戦では4勝目を挙げ、ホワイトソックスは連敗で13勝26敗となった。

 メジャー2シーズン目のファーミンは今季、前日まで20打数6安打で本塁打を2本放っていたが、マット・クアトラーロ監督(49)は意表を突いてスクイズを指示。ファーミンは今週に入ってバントを試みようとしてファウルとなった打球を鼻に受けたり、失敗も重ねていたが、この日は完ぺきに“職務”を遂行してヒーローとなった。

 なおこの日の試合時間は2時間20分。カウフマン・スタジアムに詰めかけたのは収容能力の53%に相当する2万321人だった。

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