西部ガス・大畑 復活の5回無失点 右肘を痛めていた4年目右腕が社会人初先発「投げられる喜びを感じた」

[ 2023年5月12日 04:00 ]

スポニチ後援・社会人野球第75回JABA九州大会第4日   西部ガス4―0東海理化 ( 2023年5月11日    北九州市民ほか )

<東海理化・西部ガス>右ひじの故障を乗り越え、社会人初先発の西部ガス・大畑は5回無失点の好投
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 準決勝に進む4強が決まった。西部ガスは右肘を痛めていた4年目右腕、大畑蓮(22)が社会人初先発し、5回3安打無失点と好投。4―0で東海理化を下し、3勝負けなしで決勝トーナメントに進んだ。Honda熊本もミキハウスを3―2で破り、3勝を挙げ準決勝進出を決めた。

 1メートル85の長身右腕が躍動した。西部ガスの大畑が社会人初先発。「真っすぐを狙われて何本かヒットを打たれたが、変化球でかわして結果的にゼロで抑えられてよかった」と笑顔だ。9日のENEOS戦に約1年半ぶりで登板し打者1人を空振り三振に抑え、この日は5回を投げる本格登板で被安打3。直球のMAXは143キロ止まりながらスライダー、チェンジアップなど緩急を使って4三振を奪った。

 大分・明豊高でセンバツ4強入り。入社1年目に都市対抗のマウンドを踏み、21年の日本選手権で自己最速の150キロをマーク。プロスカウトの目を集めたがドラフト解禁の昨年2月に右肘を痛めて戦列離脱した。「自分がもどかしかった。いつになればよくなるのかと毎日そればかり考えた」。手術を受けず超音波治療と毎日のケアでリハビリに取り組み、復活に備えた。「まだ球速は全然きてないが投げられる喜びを感じた」。チームは3連勝で準決勝進出。長いトンネルを抜けた大畑に再びプロスカウトの目が集まりそうだ。(中島 泉)

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