ソフトB・周東、世界一の快足でサヨナラ生還!相手守備の隙を突き二塁から突入「はじいていたのが見えた」

[ 2023年5月10日 05:50 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1ー0日本ハム ( 2023年5月9日    熊本 )

<ソ・日>9回、甲斐の安打とエラーでサヨナラの生還をする二走・周東(撮影・岡田 丈靖)
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 試合を決めたのは世界にとどろくソフトバンク・周東の足だった。0―0の9回1死二塁で甲斐は遊撃へのゴロ。上川畑が打球をはじいた間に、周東は俊足を飛ばして二塁から一気にサヨナラのホームを踏んだ。

 周東は「三塁を回ってはじいていたのが見えたので」と最後のシーンを振り返り、「ちょっとミスがあれば行きたいと思っていた」と加えた。上川畑はイレギュラーしたゴロを捕球し、一塁へ送球しようとした時にボールを握り損なった。この一瞬の隙を突き、投手戦にピリオドを打った。

 WBCでは足で侍ジャパンの世界一に貢献した。メキシコとの準決勝で大谷(エンゼルス)を追い抜きそうになりながらサヨナラ生還した走塁は話題をさらった。チームに戻って開幕当初は先発が多かったが、打撃の調子を崩してベンチスタートが続いた。この日は4月29日の日本ハム戦以来のスタメン。9回は1死から四球で出塁し二盗も決めて、「絶対に塁に出ないといけない場面だった。(二盗は)普段通りにいけた」と語った。

 同じ育成出身で2学年後輩の大関の力投にも応え、「あれだけ凄いピッチングをしてくれたので。大関の頑張りに何とか応えたかった」と久しぶりに充実した表情を浮かべた。(森 寛一)

○…チームで被安打1の1―0サヨナラ勝ちは、南海時代の61年10月11日の東映(現日本ハム)戦以来62年ぶり。この時はスタンカが10回を被安打1の無失点で投げ切ると、その裏、2死二塁で島原の一ゴロが相手の失策を誘い1―0サヨナラという、この日と似た幕切れだった。

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