常総学院のエースは東都2部で腕を磨く 立正大・秋本璃空の挑戦

[ 2023年5月10日 16:26 ]

東都大学野球2部リーグ   立正大0―3専大 ( 2023年5月10日    上尾 )

<専大・立正大>試合後、クールダウンする立正大・秋本(撮影・河野 光希)
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 立正大は専大に0―3で敗れ、対戦成績を1勝1敗とした。

 0―3の5回から2番手で救援した最速147キロ右腕・秋本璃空投手(2年・常総学院)は3回を4安打4奪三振で無失点に封じた。3年春は甲子園出場に導いた常総学院時代からプロ注目の存在。自己最速まで1キロに迫る146キロをマークした。

 「自分のピッチングでどうにか流れを持ってきて、良い形で攻撃に入れるようにと心がけてやりました。ランナーが出たんですけど要所、要所を抑えることができたのでよかったと思います。(146キロを計測も)丁寧にコントロールすることを考えているので、あまり真っすぐにこだわりはない。(直球の)力を入れる時はボールになってもいいから“強さ”でいくという気持ちで投げています」

 入学当初は右肘を痛めていた影響でリーグ戦デビューは今春に遅れた。それでも金剛弘樹監督は「高校生の時からスピード自体は140キロ中盤を投げる力はあるということでしたし、いろいろな変化球でカウントが取れたりとか、自由自在に操れる器用さが魅力だと思っています」と期待。この日も粘り強い投球で追加点を許さなかった2年生右腕。指揮官は「気迫のあるピッチングをしてくれるのでそこは信頼している。何とか秋本が投げてくれている間に1点でも2点でも詰めてくれればというところでしたね」と振り返った。

 東洋大の最速155キロ左腕・細野晴希投手(4年)らプロ注目選手がひしめく東都大学野球の2部リーグ。秋本は「自分と同学年の樫村(佳歩・水城)も刺激になっていますし、東都は2部でもプロに行く投手が多い。自分もそれを目指しているので(他の投手を)超えるくらいの気持ちでいます」と言葉に力を込める。チームを1部昇格へ、そして自身は夢のプロ入りへ。秋本の挑戦は続く。(柳内 遼平)

 ◇秋本 璃空(あきもと・りく)2003年(平15)9月22日生まれ、埼玉県出身の19歳。小1で野球を始める。栄中では江戸川中央シニアに所属。常総学院では2年秋からベンチ入りし、背番号1を背負う。50メートル走6秒8、遠投110メートル。1メートル78、86キロ。右投げ右打ち。

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