エンゼルス・大谷 “二刀流”平野歩夢の応援受け千金二塁打!連敗止めた

[ 2023年5月10日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6-4アストロズ ( 2023年5月8日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>3回、第2打席に立つ大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が8日(日本時間9日)、アストロズ戦に「3番・DH」でフル出場。3、5回に2打席連続で右中間へ適時二塁打を放ち、昨季世界一に輝いた同地区のライバルとの今季初対決を制した。直近2試合で26失点と投壊していたチームの連敗は2でストップ。9日(同10日午前10時38分開始)の同戦で開幕5連勝を懸けてマウンドに上がる。

 大谷のバットが劣勢ムードを吹き飛ばした。得点圏に走者を置いて迎えた2度の打席で、いずれも適時二塁打を放った。貴重な同点打もあり3試合ぶりの勝利に貢献。フィル・ネビン監督も「グレート!打席で落ち着いている」と目を細めた。

 昨季6勝13敗と大きく負け越した王者アストロズとの今季初対決。初対戦の24歳右腕ブラウンに対し、1―3の3回1死一、二塁では外角のナックルカーブにフォロースルーでは右手一本になりながらゴロで右中間へ。5試合ぶりの長打で二塁走者を迎え入れた。

 1点を勝ち越された直後の5回1死三塁では、スライダーを強振。打球速度110・2マイル(約177キロ)のライナー性の弾道で右中間フェンスにワンバウンドで当たり、試合を振り出しに戻した。

 4~6日にかけ、12打席連続無安打。コンパクトで強い振りが鳴りを潜め、ネビン監督は「大きなスイングでヘルメットが落ちるほど」と心配していた。ケガ人が続いた上、直近2戦連続で野手が登板する厳しい展開となり32安打26失点と投壊。そんな状況下で大谷が2戦連続マルチ安打と復調し、指揮官も「“マン振り”しなくても彼はボールを飛ばせる」とご満悦だった。

 この日はスノーボード男子ハーフパイプで22年北京冬季五輪金メダルを獲得し、21年東京五輪でスケートボード男子パーク代表と二刀流の平野歩夢が現地観戦した。競技の枠を超えて高い注目を集める投打二刀流は9日(日本時間10日)アストロズ戦で投打同時出場予定。あと1奪三振で元祖二刀流ベーブ・ルースの通算501奪三振に並び、勝てば花巻東の先輩のブルージェイズ・菊池に並ぶ開幕5連勝。かねて「自分のやりたいことだけやってれば抑えられるような打線ではない」と警戒する最強打線に、いざ挑む。(笹田 幸嗣通信員)

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