オリ・村西、阪神・村上は「野球センスがずばぬけていた」中学時代にチームメート いつか1軍で投げ合いを

[ 2023年5月10日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0ー1ヤクルト ( 2023年5月9日    甲子園 )

<神・ヤ> 2回2死一、二塁、村上は捕邪飛で打球の方向を指さす(撮影・後藤 大輝)
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 オリックスの4年目右腕・村西は、開幕から31イニング連続無失点のセ・リーグ記録に並んだ阪神・村上をよく知る人物だ。兵庫県淡路島の中学時代に「アイランドホークス」でチームメートだった。「ムラショー」と呼んだ1学年後輩を、「こういう子がプロになるんだろなと思った。運動神経がそこまで良かったわけじゃないけど、打つ、守る、投げるの野球センスがずばぬけていた」と懐かしんだ。

 球速と制球力に優れた後輩にエースを譲っても、素直に納得できた。外野や三塁から見る姿は頼もしかった。印象に残っているのは外野ノック。指導者のノッカーが鋭い返球を促すために「俺を狙え」と鼓舞すると、矢のような送球で本当に当ててしまった。肩の強さ、正確さ、物おじしない度胸があるからこそできたプレーだ。

 「良い意味で生意気。でも、かわいがられる存在でした」

 淡路島の同じチームから2人もプロが生まれたのは、“田舎だから”と分析している。

 「特別な練習はなかったです。淡路島で遊びと言ったら自然の中で遊ぶしかない。それが良かったのでは?」

 共通の税理士にサポートしてもらっている縁で、今も連絡を取り合う。1月には大阪市内で寿司をともにした。現在は先発のチャンスが回ってくるのを2軍で待つ日々。昇格して活躍した先に、6月13日からの阪神との交流戦3連戦(甲子園)を見据える。「そこで戦えるように頑張りたい」。投げ合いが実現すれば、人口約12万人の故郷の野球熱はもっと高まる。(倉世古 洋平)

 ◇村西 良太(むらにし・りょうた)1997年(平9)6月6日生まれ、兵庫県淡路市出身の25歳。津名から近大を経て19年ドラフト3位でオリックス入り。2年目の21年6月3日阪神戦でプロ初勝利。1軍通算45試合2勝3敗1セーブ、防御率5・48。1メートル74、76キロ。右投げ左打ち。

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