法大が優勝争い踏みとどまる 4番・内海貴が9回に逆転2ラン「いい景色だった」

[ 2023年5月10日 16:52 ]

東京六大学野球春季リーグ戦第5週第4日   法大4―2早大 ( 2023年5月10日    神宮 )

<早大・法大>9回、逆転となる2ランを放つ法大・内海貴(撮影・大城 有生希)
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 土壇場9回に4番・内海貴斗内野手(4年=横浜)が逆転2ランを放ち、2勝1敗1分けで勝ち点を3に伸ばし、優勝戦線に踏みとどまった法大。大仕事をやってのけた主砲を加藤重雄監督は「ほんとに最後の最後に4番バッターの役目を果たしてくれました」と称えた。

 「全部が完璧だった。なんと言うか、いい景色、いい放物線だった」。バットを大きく放り投げ、確信したようにゆっくりと歩き出した。打った瞬間それと分かる、完璧な逆転2ラン。1点を追う9回1死一塁から右翼スタンドに豪快にたたき込んだ内海は、「このカードは調子が悪かったので、最後に今までのは返せたかな」と、自身の一打に胸を張った。

 今季は決して好調ではなかった。この試合が始まる前までの打率は・244。この日も第3打席までは無安打だったが、最後の最後に4番として最高の結果を残し、加藤監督も「ここぞと言うときに喜ばせてくれるバッター」と感謝。内海も「この勝ち点を取るかで自分たちの立場が変わってくるのでほっとしています」と喜んだ。

 負ければ優勝の可能性がなくなる大一番を制し、リーグ制覇に望みをつないだ法大。残りの東大戦に向けて内海は、「最高の準備をしていきたい」と、短い言葉にこれ以上ない覚悟をにじませた。(村井 樹)

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