侍・栗山監督 最後のダルビッシュ投入は「決勝戦の日、球場に行ったら…」戸郷、高橋宏起用の理由も明かす

[ 2023年3月23日 23:37 ]

優勝を決めダルビッシュ(中央左)と抱き合う大谷
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 第5回WBCで日本を3大会ぶりの優勝に導いた侍ジャパンの栗山英樹監督(61)がテレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜後9・54)に生出演。決勝の今永→戸郷→高橋宏→伊藤→大勢→ダルビッシュ→大谷という継投になった采配の“裏側”を明かした。

 番組取材班は決勝の継投の中で、まず2番手の戸郷、3番手の高橋宏の起用について大胆な采配だと感じたと指摘。それに対して「(先発の)今永投手は実績もあるし、凄く状態が良かった。それでも話を聞いてみると物凄く緊張していて試合前に話していたことがよく分かっていなかった。全員緊張するんですよ。緊張はめちゃくちゃするので。若い人たちも、経験がある選手でも。だったらボールが勢いがあって、プラスアルファが生まれるような人を…若い人が行った方が可能性が高いという僕の逆説的な発想というか。そういうものを含めて投手コーチと話をして、こういう順番になった」と決勝での登板順決定の経緯を説明。また「僕の中で一番安定感があったのは伊藤大海だったんですよ」と振り返った。

 そしてドラマ以上の展開となった8、9回の継投。これは栗山監督が最初から描いていたものなのか。「これは、凄くもうずっと考えていました。11月ぐらいから。8月にダルビッシュ選手に(WBCについて)言った時に、出場するしない関係なしに、どういうパターンだったら行けるのか話していたんですよ」と昨年夏ごろから栗山監督の頭の中では考えていたことだと打ち明けた。大谷とダルビッシュで期間中に決勝までで「3回投げられないかな」と希望を持っていたという監督。その中で3回目がいけるとなったら決勝の1、2イニングだと考え「一番厳しいところの8、9(回)勝ってたら行きたいというのはあったが、ダルビッシュ投手の登板間隔が詰まっていたというのもあって基本的には2回でやめようと話していたんですよ」と準々決勝イタリア戦でダルビッシュの登板は最後になるはずだったと明かした。ただ「本人が“いける!”となったらいつでも言ってくれ、と伝えてはいた」という。そしたら「決勝戦の日、球場に行ったらピッチングコーチが来て“ダルがいけるって言っています!”と。いけるというのは“いきますよ!”という感じなんで。なので(大谷と)2人に託すって」とダルビッシュの登板は決勝戦の朝に決まったという驚きの事実を熱っぽく語った。

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