阪神・岡田監督 4&5番固定撤回も 大山、輝の不調続きにピリピリ…5回5失点の先発・西純にも怒

[ 2023年3月23日 05:15 ]

オープン戦   阪神4―6巨人 ( 2023年3月22日    東京D )

<巨・神>4回、遊ゴロに倒れる大山(撮影・岸 良祐)
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 阪神・岡田彰布監督(65)が22日、大山悠輔内野手(28)と佐藤輝明内野手(24)の中軸固定を撤回する可能性を示唆した。主力2人の不調もあってオープン戦では13年ぶりだった東京ドームでの巨人戦に敗戦。5回5失点で精彩を欠いた西純矢投手(21)も厳しく叱責(しっせき)した。

 開幕まで10日を切っても、大山と佐藤輝のエンジンがいっこうにかからない。岡田監督がついにしびれを切らした。

 「打っているのは6番以降ばっかりやん。2人でクリーンアップを打って引っ張っていくのがずっと理想やったけど、打てんかったらそれはアカンわな」

 大山は9回の内野安打が3試合16打席ぶりの安打。佐藤輝も深刻で、3試合12打席無安打の停滞だ。2人の守備位置と打順を固定する就任時の構想が開幕前から揺らいでいる。

 中野に次ぐ二塁の2番手格の渡辺諒は3点二塁打を放つなど好調。「この前(15日DeNA戦)もサードを守っとったやんか。あれは考えなあかんっていうことやんか」と佐藤輝に代わる三塁起用をにおわせた。

 大山についても同様だ。代打の切り札に指名済みの原口は6回の左前打で先発出場3戦全てで安打。「打っているやつはちゃんと打ってるからな」と4番特権剥奪まで示唆した。10安打を浴びて5回5失点の西純にも容赦はない。予想される先発順なら4月13日に同じ東京ドームが回ってくる計算でも「ちょっと考えなあかん」と怒りは収まらなかった。

 阪神のユニホームを来て東京ドームで指揮するのは08年、直接対決に敗れて最大13ゲーム差を逆転された「10・8」以来だ。因縁の地を踏んだことも、好々爺(や)然としたこれまでの雰囲気を一変させたのかもしれない。本番のようなピリピリした空気が漂い始めた。(倉世古 洋平)

 ▽阪神・岡田監督の前回東京ドーム采配 08年10月8日の巨人戦。81勝56敗3分けの同率首位で最後の直接対決。先発の安藤が3回に李承(火ヘンに華)(イ・スンヨプ)に先制二塁打を許すなど1―3で敗れ、巨人に優勝マジック2が点灯。2日後の10日に巨人が優勝した。阪神は7月8日時点で巨人に最大13ゲーム差をつけるなど開幕から140試合首位を守りながら優勝を逃し、岡田監督は辞任した。

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