WBCのさらなる繁栄と権威を イチローさんの思い「それは選手の熱意次第です」

[ 2023年3月23日 17:05 ]

2006年WBC決勝<キューバ・日本>世界一に輝き、トロフィーを前に笑顔を見せる王貞治監督(手前左、当時・ソフトバンク)とイチロー外野手(当時・マリナーズ)=2006年03月20日撮影
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 マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさん(49)は22日(日本時間23日)、アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で侍ジャパンが優勝した今回のWBCについて語った。

 世界中の野球選手が、国の威信をかけて頂点を取りに行く。そんな大会になれば。いや、するべきだ。イチローさんは熱い思いを抱え、06年の第1回大会に参加した。すべては王貞治監督への“直電”から始まった。

 「当時はWBCなんて誰も分かってくれなくて、気の悪い思いもした。時間が経って前に進んでいる感触があるのは野球界にとっては良いもの。世界大会のトップとして野球選手が目指したい場所になってほしいという思いには変わりないですが、それは選手の熱意次第です」

 大会も回数を重ね、理想とするものに少しずつ近付いてきた。また、その実感もある。今大会に臨んだ侍ジャパンのメンバーは、ほぼ全員がそのユニホームを着たい、との思いを事前に表明していたとされる。

 「僕らの時のユニホームとは(デザインが)違うんですけどね(笑)。あれ大事にしてほしかったけどな」

 イチローさんらしいユーモアを交え、話した。ユニホームは当時と比べ、ホーム用は縦じまが入り、胸の「JAPAN」はブロック体になるなど若干の変更が施された。だが、変わらないものもある。後輩たちの熱量がさらなるWBCの、そして野球界の発展につながっていくことをイチローさんは信じてやまない。

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2023年3月23日のニュース