侍ジャパン・栗山監督勇退か 次期監督候補に工藤氏、高橋由伸氏、宮本氏、井口氏ら

[ 2023年3月23日 05:20 ]

WBC決勝   日本3-2米国 ( 2023年3月21日    マイアミ )

帰国する栗山監督(撮影・会津 智海)
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 侍ジャパンを3大会ぶりの優勝に導いた栗山監督は今年5月までの任期を満了し、勇退の意向を示した。「今日で監督が終わるので明日から全く何も肩書がない人になる。個人的にこれが最後のユニホームになると思っている」などと語った。

 21年12月の就任から約1年4カ月と短期の在任の中、大きな功績を残した。大リーガーの大谷、ダルビッシュらに加え、初の日系人となったヌートバーを招集。今後の侍ジャパンのチーム編成の在り方を示した。さらにメジャー組の国内で調整のための試合出場をMLBに強く要望。将来に向け、出場チームの選手の調整が平等にできるよう訴えた。

 選手からの信頼も厚く、その高い手腕に続投を望む声も多いことから、侍ジャパンは続投を含めて監督人事を進めることになる。栗山監督の意向が強く勇退が決まった場合、侍ジャパンは新たな代表監督の人選を急ぐ。候補にはソフトバンクを5度日本一へ導いた工藤公康氏や04年アテネ五輪に出場した前巨人監督の高橋由伸氏、アテネと08年北京で主将を務めた元ヤクルトの宮本慎也氏らが挙がる。また、次回の26年WBCは大リーガーの招集がより重要となり、現役時代ホワイトソックスでワールドチャンピオンの経験もある前ロッテ監督の井口資仁氏も候補に挙がってきそうだ。

 連覇がかかる26年WBCへ向け、今年11月には日本で「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」(東京ドーム)が開催される。

 ≪主要国際大会3連続V≫侍ジャパンは19年プレミア12、21年東京五輪に続き、主要国際大会3大会連続優勝。いずれも代表メンバーだったのは山本、甲斐、山田、源田、吉田、近藤の6人で日本で初めて異なる3種の金メダルを手にした。

 ≪侍ジャパン・栗山監督 開口一番選手に感謝≫侍ジャパンの栗山監督は優勝会見で、まず選手たちへの感謝の思いを口にした。球場から宿舎へ戻り、選手全員と臨んだ会見は現地の深夜2時半前から始まった。「チームをつくってみんなでとにかく世界一になるんだ、と全力でやってきた。本当に大変な中、選手たちはよく頑張ってくれた」とこうべを垂れた。優勝した瞬間は「選手たちが本当にうれしそうな顔をしていたので、それが凄くうれしかった」。宮崎強化合宿ではダルビッシュが引っ張り、大谷が合流後にさらに結束した。「ダルや翔平が若い選手と一緒にやることが凄くプラスになるだろうと。この3週間はひたすら思っていました」と振り返った。

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