ソフトB・大関 大役の予行演習OK「開幕戦の緊張感に似ているだろうと想定して投げた」

[ 2023年3月5日 05:00 ]

オープン戦   ソフトバンク0ー2広島 ( 2023年3月4日    ペイペイD )

<ソ・広>3回を投げ終え、ナインの出迎えを受ける大関(撮影・岡田 丈靖)
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 開幕投手を務めることが決まっているソフトバンク・大関友久投手(25)が4日、広島とのオープン戦で先発し3回を3安打無失点に抑えた。今季オープン戦初戦、ペイペイドーム初戦の独特な雰囲気を開幕戦と重ねながら投球。最速150キロをマークして3三振を奪い、収穫を手にして“予行演習”を終えた。打線が13三振などで振るわず、試合には0―2で敗れた。

 大関は久しぶりの本拠地マウンドで開幕戦をイメージしながら腕を振った。「オープン戦一発目でペイペイドームでも一発目。そこが開幕戦の緊張感に似ているだろうと想定して投げた」。“予行演習”の結果は3回3安打無失点。自身初となる開幕投手の大役へ向け、今回も順調なステップを踏んだ。

 自分の世界に入って投げた。初回は3人で片づける完璧な内容。簡単に2死を奪うと、最後は西川を外角いっぱいの149キロ直球で見逃し三振に抑えた。「久しぶりのペイペイドームだったんで少し緊張感もあったけど、しっかり投げられました」。鳴り物や声出し応援が解禁されたスタンドは昨季とは違った雰囲気だったが、左腕は冷静そのものだった。

 応援スタイルだけでなく、別の変化にも柔軟に対応した。今季ペイペイドームは昨季までより硬いマウンドに変更された。「投げにくさ?それはない。変化は感じたけど、そこに対応していくだけなので」。3回に2死三塁のピンチを背負ったが、菊池を138キロのフォークで空振り三振に仕留め、「ストレートで押して変化球で三振を取るというテーマもできた」とうなずいた。

 最速150キロをマークし、スライダーなど変化球も交えて3奪三振。藤本監督は「初回はちょっと球が高かったけど、強い球を投げているし、ゾーンで勝負できている。ランナー出してもしっかり抑えられて良かった」と評価。何も心配ないという表情だった。

 「(開幕投手は)意識するのが当たり前だと思う。そこの責任を持ちながらも自分のペースを崩さず、開幕に合わせることと1年間投げること、両方を考えながら準備していきたい」と大関。いつ開幕しても大丈夫、と思わせるほど安定した内容が続いている。(森 寛一)

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2023年3月5日のニュース