自己新165キロ 朗希の球速アップは下半身安定のおかげ 上手くなった「横の動き」

[ 2023年3月5日 05:10 ]

侍ジャパン壮行試合   日本代表4-1中日 ( 2023年3月4日    バンテリンD )

<侍・中>3回、近藤(左)をタッチで迎える佐々木朗(撮影・会津 智海)
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 侍ジャパンの佐々木朗は大船渡3年時に163キロをマークしていた。数字の上では大きな変化はないようにも見えるが、体つきやフォームは進化。高校時代から動作解析を行っている筑波大の准教授で野球部監督の川村卓氏は「高校の時は背中(の筋力)だけで投げていた感じだが、今は下半身も使えるようになってきている」と分析する。

 お尻の周囲や太腿裏、体幹を鍛えたことで下半身が安定。球を手放す直前まで打者に正対しないフォームとなったことで、投球動作が隠れ打者がタイミングを取りづらくなり、球にも力が伝わりやすくなるという。「横の動きが本当に上手になった。股関節周りのトレーニングが非常にうまくやれている証拠」と指摘する。

 さらに球速を伸ばすポイントには、上半身の使い方を挙げた。柔軟性を保ちながら肩の周辺の筋肉を鍛え右腕を体から離しすぎずコンパクトに使えるようになれば、腕の振りが速くなる上に関節への負担が減り故障のリスクが下がるという。「上半身もしっかり使っていければ、170キロも見えてくる」と期待を込めた。

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2023年3月5日のニュース