日本ハムドラ5・奈良間 ポテンシャル発揮し始めた「野球小僧」 開幕1軍入り…できると信じ

[ 2023年3月5日 08:30 ]

日本ハムの奈良間
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 日本ハムがいよいよ新球場「エスコンフィールド北海道」で動き出した。2月27日に打ち上げた沖縄・名護キャンプ。し烈なレギュラー争いが繰り広げられ、ルーキーの動きも目立った。その中でも、入団前の評判以上の存在感を示したのが、ドラフト5位の奈良間大己内野手(22=立正大)だ。

 同16日の韓国・サムスンとの2軍戦で、「プロ1号」となる逆方向の右越え3ランをマークすると、そこから対外試合で4試合連続安打。キャンプ初日の紅白戦でも2安打するなど、安定した守備力だけでなく、バットでも即戦力野手として猛アピールし、1軍キャンプを完走した。

 昨年はアマ野球担当として、頻繁に東都大学野球2部リーグに足を運び、立正大でプレーしていた奈良間を取材していた。4年時の春秋リーグ戦はドラフトへのプレッシャーや主将としての重責もあったのだろう。打撃の調子を落とし、取材時はピリピリした雰囲気をまとっていた。キャンプ中に大学時代の話を聞くと「(打撃の調子が悪くても)なかなか、何かを変えることとかはできなかった」と明かしてくれた。

 それでも、プロ入り後は、常葉大菊川時代にU18日本代表にも選ばれたポテンシャルを発揮し始め、キャンプ中の取材でも、明るい表情を見せることが多くなった。大学時代から見てきた記者にとっては、思い入れのある選手。開幕1軍メンバー入りは簡単なことではないと承知の上だが、野球が大好きで無趣味という「野球小僧」なら、できると信じている。(記者コラム・田中 健人)

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2023年3月5日のニュース