専大松戸・平野 今秋ドラフト上位候補が今年初の対外試合で2回零封 冬乗り越え変化球の精度アップ

[ 2023年3月5日 05:00 ]

練習試合   専大松戸15-1関東学園大付 ( 2023年3月4日    専大松戸グラウンド )

<専大松戸・関東学園大付>3番手として2回無失点と好投した専大松戸・平野(撮影・村井 樹)
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 高校野球の対外試合が4日解禁され、第95回選抜高校野球大会(18日から14日間、甲子園)出場校が、各地で今年初の練習試合を行った。昨秋の関東大会で準優勝した専大松戸(千葉)は、関東学園大付(群馬)と対戦。今秋のドラフト上位候補で選抜出場では最速の151キロを誇る右腕・平野大地投手(2年)が、2回2安打無失点、4奪三振と好投を見せた。

 聖地のマウンドへ向け、上々のスタートを切った。平野は8回から登板。スカウト陣のスピードガンで146キロを計測し2回を無失点に抑え「まだまだ状態は上げないといけないが、指にかかった良い球もあった」と手応えを口にした。

 今年初めての対外試合。ドラフト上位候補にも挙がる右腕の“初登板”には、オリックス、ソフトバンク、ロッテの3球団のスカウトが視察に訪れた。9回は甘く入った直球を連打され無死満塁のピンチを招いたが、スライダーで三振を奪うなどゼロに抑えた。最大の魅力である直球を生かすため、変化球の精度アップに取り組んだ冬場の成果を証明。この日奪った4三振のうち3つの決め球がスライダーで、甲子園で直球を狙われることを想定し、変化球中心に組み立てる工夫も見せた。ソフトバンクの福元淳史スカウトは「変化球でカウントを取れるのは良い。選抜が楽しみ」と評価した。

 昨夏から両肩付近の肋骨を痛めていたが「もう痛みは感じない」と全快をアピール。自己最速の151キロは痛みを感じている際に出した数字だけに、ベストコンディションで挑む選抜での最速更新にも期待がかかる。(村井 樹)

 ◇平野 大地(ひらの・だいち)2005年(平17)7月9日生まれ、茨城県稲敷市出身の17歳。小1から新利根エンゼルスで野球を始め小4からは竜ケ崎リトルでプレー。新利根中時代は取手シニアに所属し主に捕手を務める。専大松戸では入学直後から投手に挑戦し1年秋からベンチ入り。昨秋の県大会で最速151キロを計測。50メートル走6秒4。遠投110メートル。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

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