阪神・板山 「シン・直球破壊王子」だ!初回満塁でオリ・山岡撃ち先制2点打 外野争い猛アピ続ける

[ 2023年3月5日 05:15 ]

オープン戦   阪神2ー4オリックス ( 2023年3月4日    甲子園 )

<神・オ>初回、2点適時打を放つ板山(撮影・後藤 大輝) 
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 またも打った。初回2死満塁で迎えた第1打席。阪神・板山が、山岡の144キロ直球を逆方向の左前に運んだ。先制の2点タイムリー。甲子園でプロ8年目の成長をアピールした。

 「チャンスだったんで、打てる球が来たらどんどんいこうと思っていた。いいピッチャーから打てたので、そこは自信にしたい。速い真っすぐをはじき返すことが打席でのテーマですから」

 強い球に負けないスイングにこだわってきた。2月25日のヤクルト戦でも、第1打席で小川の直球を右中間スタンドに運ぶ先制2ラン。右の渡辺諒とともに、左の「直球破壊王子」と呼べるだろう。一打席もムダにはしないという集中力も奏功。スタメン出場した対外試合4試合で第1打席は3打数3安打6打点、1四球と暴れている。

 すべては定位置獲得のためだ。「1打席目の準備を朝から始めている」とルーティンにも工夫を施す。昨年までは試合後半に守備固めからの打席が多かったが、チャンスが増えた今季は違う。球場入りを早めて、全体練習開始前に20分間のランニング。プレーボールの段階から、100%の力を発揮することを意識している。右翼に就いていた3回は、シュウィンデルの打球をスライディングキャッチ。「普通のプレー」と準備を強調した。

 「森下とか注目されてますけど、自分のできることを毎日積み重ねていくだけ」という板山に、岡田監督も「見てのとおりやんか。唯一のタイムリーやから」と目を細めた。キャンプのうれしい誤算は、使える戦力という確信に変わりはじめた。(鈴木 光)

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2023年3月5日のニュース