日本製鉄かずさマジック・大内信之介 広島・栗林からセーフティー決めたスピードスター

[ 2023年3月5日 05:00 ]

超即戦力として期待される大内(撮影・村井 樹)
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 【スポニチ大会注目のルーキー(中)】日本製鉄かずさマジックの“新人”大内信之介内野手。実は社会人で所属するのは3チーム目だ。都市対抗出場経験もあり、まさに超即戦力。「攻守共に持ち味の足を生かしたプレーで力になりたい」と意気込んだ。

 最大の武器は50メートル走5秒9の俊足。JPアセット証券に所属していた社会人1年目の20年は、セガサミーの補強選手として都市対抗出場。全試合「2番・二塁」でベスト4入りに大きく貢献した。トヨタ自動車との1回戦では栗林(広島)からセーフティーバントを決め注目されるようになった。「セーフティーはいつも練習している。あそこで決められたことは、その後の自信にもなった」と当時を振り返る。

 一時、プロ注目選手に挙げられることもあったが、常にレギュラーとして活躍し続けてきたわけではない。上武大時代も3年春にようやくベンチ入りを果たしたが、リーグ戦で規定打席に到達したことは一度もなく、打順も下位。一時は大学で野球をやめることも考えたというが、自身の強みである足を生かしたプレーを磨き、社会人野球入りするなど苦労人だ。

 1メートル68と小柄だが、自身の強みを生かしたプレーで社会人の名門から声がかかった。「同じように体が小さい選手に勇気を与えられれば」。今年26歳を迎える。「もうプロとか考えられる年ではない。もう一度全国の舞台に立って、日本一という形で恩返しができるよう必要とされる選手になりたい」。新天地で野球人生の全てを懸けて戦う。(村井 樹)

 ◇大内 信之介(おおうち・しんのすけ)1997年(平9)10月30日生まれ、静岡県出身の25歳。小1から野球を始め高校は東大阪大柏原でプレー。上武大卒業後はJPアセット証券に2年、ジェイファムに1年所属した。20年の都市対抗にセガサミーの補強選手として出場しベスト4入りに貢献。50メートル走5秒9、遠投105メートル。1メートル68、68キロ。右投げ左打ち。

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2023年3月5日のニュース