侍4番・村上 4戦わずか1安打から復調へ小さな“動き” 右足かかと浮かせ“トン、トン、トン”

[ 2023年3月5日 05:10 ]

侍ジャパン壮行試合   日本代表4-1中日 ( 2023年3月4日    バンテリンD )

<中・侍>2回、打席に立つ村上(撮影・平嶋 理子)
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 トン、トン、トン。2回無死。打席に入った4番・村上は、リズムを取るように右足のかかとを浮かせて、大野雄の投球を待った。ぴくりともしない威風堂々とした「不動の構え」で昨季、日本選手最多の56本塁打。さらに史上最年少で3冠王に輝いた。その主砲が動いた。小さな変化でも、村上にとっては大きな違いだった。

 「徐々に徐々に。昨日より今日、今日より明日、あさってとつながっていく。タイミングや直球への対応だったり、全てにおいて昨日よりいい」。前日まで壮行試合3試合で8打数1安打。2回も空振り三振に倒れたが、少しずつ感覚を取り戻している。

 右足のわずかな動きで、これまでの「静から動」のフォームから「動から動」へ――。打ちたいという思いが強くなりすぎて、打席で硬くなっていた動きを「ほぐす」狙いもある。この日も4打数無安打で計12打数1安打の打率.083。しかし「焦りは全くない。いい打球は増えている。今は結果を求めないでほしいな、と思う」。本番まで実戦は残り2試合。小さな変化が復調へとつながるか。(鈴木 勝巳)

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2023年3月5日のニュース