日本生命・皆川仁主将&梶田茂生監督が雪辱の秋を誓う 目指すは7年ぶり日本選手権V
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第93回都市対抗野球大会は7月18日から12日間にわたり、東京ドームで開催される。2年連続で本戦出場を逃した日本生命・皆川仁主将は24日、チーム本隊を離れ、補強先である大阪ガスの合流に備えた。
雪辱の秋へ向け、皆川は大粒の汗を流しながらバットを振り込んだ。近畿地区2次予選では第3代表決定戦に進出しながら、そこからまさかの3連敗。オフ、自主練習の期間を経て全体練習を参加した20日、全体ミーティングでは巻き返しにかける熱い思いを明かした。
「首脳陣の方々から言われたことだけをやるのでは足りない。プラスα、もっと考えて野球をしていきましょう!」
今季が就任1年目。時を同じくして梶田茂生監督も新任となったことで、ナインの間では「とにかく、監督、コーチの言われたことをやり遂げよう」との考えを共有した。オフ期間の1日1000スイングにも及ぶ強化練習にも、誰もくじけなかった。投手陣も徹底的に投げ込んで迎えた春。4月のJABA日立市長杯選抜大会では5試合で36得点を叩き出し優勝、今秋の日本選手権出場権を獲得した。皆川自身も打率・462、7打点で貢献。チームの進むべき方向性が正しかったことを証明した。
チームとしての手応えがあったからこそ、余計に本戦出場を逃した悔しさは募る。「気持ちは切り替えているつもりですが、簡単には…」と率直な思いも明かしてくれた。ただ、主将である以上、俯いてる時間はない。今予選を“ネセサリーロス”とするべく、自らと向き合い、克服すべき課題をあぶりだした。
「個人としては、初回の好機に打てなかったこと。チームとしては、最高がヒット、最低限の役割、最悪の結果という三つのものがあるとすれば、最高を求めすぎていたのかもしれません」
近畿2次予選で戦った7試合のうち6試合で初回の得点圏で打席が回ってきたが、結果は6打席5打数1安打1四球1打点と満足いく数字を残せなかった。バッテリーに厳しい攻めをされるのは、打線の中軸を担う5番打者としての宿命でもある。それらを全て受け止めた上で、さらなる高みを目指す。
梶田茂生監督は予選敗退の責任を、一身に受け止めていた。
「プレッシャーがないと言えばウソになるが、だから勝てなかったということはあってはならない。ただ、選手たちは苦しい練習に対しても前向きに取り組んできたし、日立市長杯では結果も出してくれた。にもかかわらず、予選で勝てなかったことに対しては申し訳ない気持ちでいっぱい。私がうまくゲームをつくるべく、適確な指示、反応ができませんでした」
目の前のところで本戦出場を逃したとはいえ、今後に向けた確かな収穫もあった。第3代表決定トーナメントではパナソニック、大阪ガスに勝利。2試合でわずか1失点とバッテリーが踏ん張った。予選全体を通じても投手陣ではともに2年目の吉高壯、舩越孝志朗が台頭。同じく2年目を迎えた立松由宇捕手も攻守で奮闘した。野手でも多田桐吾、船山貴大の二遊間コンビ、4番を務める竹村陸が経験を積み、一回りも二回りも成長した。
皆川をはじめ10選手が補強に選ばれ、チームを離れるが、ここから先の1カ月間は戦力底上げの大きなチャンスにもなる。梶田監督は1クールにつき1試合のオープン戦を設定。1日ごとに練習→試合→試合で出た課題を元に練習、というサイクルを導入した。
「(残留している選手たちの)レベルを上げるために、これからの期間があります。野手は人数も限られますから、スタメンで出たらフルで出場してもらうつもりでいます。実戦を通じて、経験を積むことが重要です」
野手は捕手3人、内野6人、外野3の計12人。投手陣も故障者をのぞけば4人がフル回転していくこととなる。それぞれが経験値を積み、新たな気づきを得ることで、選手権に向けて、もうワンランク上の野球を目指す。指揮官は言う。
「野球は確率のスポーツ。その確率を高めていくには反復しかない。特にディフェンス。そこが安定しなければ、(二大大会優勝に必要な)五つを勝ちきることはできません」
基本となるのは、やはりバッテリーを中心とした守備力。ムダな四球からの失点を極力防ぎ、スキのない野球を磨きあげていくことで実りの秋へとつなげていく構えだ。
苦難の夏を乗り越えた先には、15年以来7年ぶりの日本選手権優勝が待っている。皆川が「目指すところは優勝。秋までに自分たちの野球を確立してやりきる。会社で応援してくださっている方々に対して、良い結果を届けられるように優勝したい」と意気込めば、梶田監督も「常に日本一を目指すのが、先輩方から受け継いできた使命です」とうなずいた。10月30日に開幕する選手権。4カ月後を見据えた戦いは、もう始まっている。
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