ロッテ・朗希の完全から3カ月連続ノーノー 顕著な投高打低で79年ぶりハイペース

[ 2022年6月8日 05:30 ]

完全試合を達成したロッテ・佐々木朗(左)、ノーヒットノーランを達成したソフトバンク・東浜(中央)、DeNA・今永
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 今季は4月10日オリックス戦での佐々木朗(ロ)の完全試合に始まり、5月11日西武戦の東浜(ソ)、7日の今永(D)がノーヒットノーランと快挙が相次いでいる。同一年に3人以上がノーヒットノーランは、40年の5人を筆頭に14度目。うち、3カ月連続での達成は95年の7月5日に西崎幸広(日)、8月26日に佐藤義則(オ)、9月9日にブロス(ヤ)がマークして以来2度目だ。

 また、6月7日までに3人ものノーヒッター誕生は、43年の5月2日に天保義夫(阪急)、同22日に藤本英雄(巨)、同26日に別所昭(南海)が記録して以来79年ぶりのハイペースとなっている。

 背景にあるのは、シーズン当初から続く投高打低だ。昨季終了時と今季7日現在の12球団トータルの打率、防御率を比較すると、打率は・246から・239へとダウン。一方、防御率は3・54から3・11へと向上している。

 さらに、交流戦のみの12球団合計では、その傾向に拍車がかかっており、昨季との比較では打率が・259から・245、一方、防御率は4・02から3・15へと大幅に良化している。

 また、今季交流戦で42勝36敗と勝ち越し、今永が所属するセ投手陣の防御率はシーズン合計の3・27に対し交流戦に限ると3・13までアップ。リーグ合計打率の比較でセの・243より低い・235と一層打低傾向の強いパの日本ハムがノーヒットノーランを喫する結果となった。(記録課・志賀 喜幸)

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2022年6月8日のニュース