ソフトバンク、交流戦V遠のく6度目零敗 藤本監督「なかなか西を打てなかったね」

[ 2022年6月8日 05:00 ]

交流戦   ソフトバンク0-2阪神 ( 2022年6月7日    ペイペイD )

<ソ・神>5回、好機に三振に倒れ悔しそうにベンチに戻る柳田(左は藤本監督)(撮影・岡田 丈靖)               
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 ソフトバンクは7日、阪神に0―2で敗れた。打線が相手を上回る8安打を放つも今季6度目の零敗。柳田悠岐外野手(33)やジュリスベル・グラシアル内野手(36)に好機であと1本が出ず、先発・西勇ら阪神の投手陣を攻略できなかった。チームは3連敗で交流戦の優勝争いから後退した。

 拙攻が響き、今季6度目の零敗。交流戦では菅野らを攻略できなかった2日の巨人戦以来2度目の零敗だ。試合後、藤本監督は淡々と試合を回顧した。

 「なかなか西を打てなかったね。打つ方が完封じゃ勝てないのでね」

 6回まで投げた相手先発・西勇には3度の得点機があった。2回2死一、三塁で甲斐はチェンジアップに投ゴロに倒れて、3回2死一、三塁で中村晃はシュートに三ゴロと凡退した。5回1死二塁では柳田がカーブを見逃し三振した。いずれの回も得点圏に走者を進めたのは2死後で、指揮官は「イニングの先頭が出て何らかの形で動ける状態が良かったけど2アウトから」と嘆いた。

 ベンチでは打つゾーンを上げるよう指示が出ていた。だが、この日は西勇の要所での制球力が上回った。「低め、低めにボールが来ていましたよね」と藤本監督。終盤も好機を生かせない。0―2の8回に3番手・アルカンタラから無死一、二塁の絶好機をつくったが、グラシアルが初球の変化球を遊ゴロ併殺に倒れ、反撃ムードはしぼんだ。阪神を上回る8安打を放つもホームが遠かった。

 打線のキーマンである柳田が、交流戦で打率・222と調子を落としている。5月31日の巨人戦では自己ワーストタイの5三振を喫し、この日も2三振した。試合前練習では王貞治会長から指揮官を介して「振り過ぎてバランスが崩れているからスムーズに」と助言を受けた。藤本監督は復調を信じ、「今、もがいている。誰もずっと調子いいわけではないから。試合に出ながら状態を上げてもらう形でいかなしょうがない」と話した。

 今季4度目の3連敗で交流戦優勝は厳しくなった。これ以上、引きずるわけにはいかない。(井上 満夫)

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2022年6月8日のニュース